セルティックの古橋亨梧【写真:Getty Images】

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突如浮上「古橋シティ」の噂は世界を駆け巡った

 スコットランド1部セルティックでプレーするFW古橋亨梧は今夏の移籍市場でイングランド1部マンチェスター・シティからの関心が取り沙汰された。

 「FOOTBALL ZONE」では、突如として世界中から注目を浴びる“時の人”となった本人に直撃インタビュー。29歳のストライカーの本音に迫った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 突然だった。「Kyogo Furuhashi」の名が世界中を駆け巡り、ニュースで取り上げられた。「マンチェスター・シティが古橋亨梧に関心」。移籍情報に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が自身のSNSで「マンチェスター・シティは、ウイングのポジションの候補の1人として、セルティックから古橋亨梧の獲得を検討している」とつづると、瞬く間に「古橋シティ」がX(旧ツイッター)のトレンド入りした。

「ビックリはしましたよね」

 古橋自身、朝起きて急に舞い込んできたニュースに驚いた。日本、海外、SNS……正直、動揺した。

「世界一を取っているクラブだし、プレミアリーグを4連覇している。各国代表のスーパースターがいるチーム。世界一と言われる監督が指揮しているクラブなので、そういうチームから話題が出るというのは、気が気ではないと言うのが正しいと思うんですけど……。すごく嬉しかったですね」

 動向を見守るしかなかった。ただ、間違いなく言えるのは中央大学から苦労してJ2のFC岐阜入りを果たし、ヴィッセル神戸、セルティックとステップアップしてきたキャリアを肯定されたということだった。

「プレーシーズン、アメリカでマンチェスター・シティとチェルシーと試合をして、どちらの試合でも僕は点を取れたので、すごく手応えはありました。そういう話がいろいろ広がった時に今までやってきたことは間違いじゃなくて、そうやって評価してくれる人たちがいるんだと思うと、すごく自信になった」

「自分ができることを磨いてきたからこうやって評価してくれて、結果的にはセルティックの選手として今はプレーしていますけど、チャンピオンズ・リーグにも出ていますし。話が広がっていろんな人から連絡が来ましたけど(笑)、嬉しい話が広がってくれたおかげで自信になった。これからも自分ができることを磨いて、1点でも多くゴールを決め続けたい」

 結果、今夏のシティ移籍はなく、セルティックに留まることになった。ただ、過去にUEFAチャンピオンズ・リーグ(CL)で結果を残してリバプール移籍を果たしたMF南野拓実や、30歳でプレミア行きを実現させたMF遠藤航という例もある。「1点でも多く取って自分の名前を残せればいいなと思って今頑張っていますし(プレミア移籍という)未来もあればいいかなと思います」と、その目標は揺るがない。

 今季はここまでリーグ戦6試合で3ゴール、CLでも1ゴールを決めている。「このクラブを勝たせるために僕は点を取らないといけない。今、モチベーション高く頑張れています。踏ん張るしかない」。古橋はとにかく“今”と向き合っている。つながる将来に向けて――。そのゴールがキャリアを左右するかもしれないのだ。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)