『ゼンブ・オブ・トーキョー』完成報告会に出席した熊切和嘉監督 (C)ORICON NewS inc.

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 アイドルグループ・日向坂46の四期生が全員出演する映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』(10月25日公開)の完成報告会が2日、東京が一望できる聖路加ガーデン47階のSKY LOUNGEで行われた。

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 イベントには正源司陽子、渡辺莉奈、藤嶌果歩、石塚瑶季、小西夏菜実、竹内希来里、平尾帆夏、清水理央、宮地すみれ、山下葉留花ら四期生10人が登場(平岡海月は体調不良のため欠席)。本作の熊切和嘉監督も登壇した。

 物語は、修学旅行で東京を訪れた11人の個性豊かな“クセつよ女子高生”たちのハッピーオーラにあふれた青春群像劇。デビューから約2年の四期生が演技に初挑戦し、グループ表題曲のセンターも務めた正源司が本作の主演を務める。

 熊切監督は、『私の男』『#マンホール』など数々の革新的な作品を世に放ち、最新作『658km、陽子の旅』が第25回上海国際映画祭のコンペティション部門において、最優秀作品賞、最優秀女優賞(菊地凛子)、最優秀脚本賞(室井孝介、浪子想)の最多3冠に輝いた経歴を持つ。今作では、これまでの作品群とはまったく異なる青春群像劇を作り上げ、新境地を切り拓いた。

 さらに脚本を務めるのは、『HIGH&LOW THE MOVIE』シリーズの福田晶平とNetflixシリーズの『トークサバイバー』やSnow Man主演の映画『おそ松さん』の土屋亮一氏。企画段階から11人全員に直接事前インタビューを行い、それぞれの学生時代の思い出や、アイドルになる前のエピソード、東京への想いなどをヒアリング。それを基に、彼女たちのリアルな物語が盛り込まれた完全オリジナル脚本を作り上げた。

 熊切監督は「まさか今までの作風からこのような話が来るとは思わなかったので、新たな挑戦としてやってみたいなと思いました」と新境地に挑んだ思いを明かす。

 四期生の印象については「一人として同じタイプの子がいなくて、すごく個性的。バラバラな感じがすごく面白かった」といい、「皆さん素直に聞いてくれましたし、等身大の姿を撮りたかったので、そこに気持ちを置いてくれていた気がしました。こんなにすがすがしい気持ちで映画をとったのは初めてです(笑)」と撮影を振り返った。