石破首相、バイデン氏と初の電話会談 イランの攻撃「厳しく非難」

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Shinichi Uchida Ami Miyazaki

[東京 2日 ロイター] - 石破茂首相は2日朝、バイデン米大統領と就任後初の電話会談を行った。外務省によると、両首脳は、イランによるイスラエル攻撃について、中東地域における全面戦争に拡大することを深刻に懸念し、このようなエスカレーションを強く非難することを確認した。

石破首相は官邸で記者団に、イランの攻撃は「認められるものではない。厳しく非難したい」と述べ、事態の沈静化に努めていく考えを示した。

このほか会談では、中国をめぐる諸課題や北朝鮮への対応、ウクライナ情勢をめぐり、緊密に連携していくことでも一致。対面での首脳会談の早期実現を念頭に調整することも合意した。

石破首相は、岸田文雄前首相とバイデン氏の間で日米同盟が格段に強化されたとし、「その路線を引き継いで、さらに強化を図っていきたい」と会談で伝えたほか、日本の防衛力強化の中身の充実、日米間の連携強化についても話したと述べた。

石破首相が唱える日米地位協定の改定に関しては、会談で話題になっていないとした。「今後、機会をみて議論をしていけたらいいと考えている」と語った。