日本代表FWの序列アップ? “緊急起用”も代役払拭…現地英雄が絶賛「見られなかったことが見えた」
上田綺世が評価を高めている
オランダ1部フェイエノールトのFW上田綺世はエースFWサンティアゴ・ヒメネスの長期離脱により爆発に期待が懸けられている。
バルセロナなどでプレーした元オランダ代表MFイブラヒム・アフェライ氏は現地時間9月28日に行われたリーグ戦第7節のNECナイメヘン戦(1-1)における上田のパフォーマンスを絶賛していた。
上田は2023年にベルギー1部セルクル・ブルージュからフェイエノールトに加入したが、センターフォワードのポジションにはメキシコ代表のヒメネスが絶対的なレギュラーとして君臨していたことから、昨季はリーグ戦での先発機会が5試合にとどまった。26試合で5得点をマークしたものの、レギュラー奪取に向けてヒメネスの存在が大きな壁となっていた。
今季も開幕からバックアッパーの立ち位置だったが、ヒメネスが太ももの負傷で戦線離脱。全治3か月と予想され、上田にはエース穴埋めの期待が懸かる。
そうしたなかで先発フル出場した直近のNEC戦は得点を決めることはできず、試合も1-1の引き分けに終わったが、オランダ紙「AD」によれば、元オランダ代表MFアフェライ氏が地元テレビ「Studi Voetbal」で上田のパフォーマンスを称賛していたという。
「実際、上田は素晴らしかったと思う。ヒメネスには見られなかったことが見えた。彼は非常に落ち着いてボールを持つことができる。彼のおかげでフェイエノールトは何度も攻撃をすることができていた」
上田はゴールに背を向けながらボールを受け、そこから反転してシュートを放つなど持ち前のキープ力やポストプレー、スペースに入り込む能力の高さを示していた。アフェライ氏は「(シュートシーンは)見事なアクションだった。彼は潜み、スペースに飛び込んでゼロから何かを生み出す。これは昨年の後半戦以降、ヒメネスからは見られなかったものだ」とヒメネスとは異なる特長を生かした上田のプレーを高く評価していた。
「彼の起用は確かに緊急的なものだが、最初のスタメン起用だったことを考えれば立派な働きだった」
スタメンのチャンスを手にしてまずまずのインパクトを残した上田。ここからゴールを重ね、エースを失ったチームの危機を救うことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)