大ヒット配信中「極悪女王」で気になるダンプ松本・長与千種・ライオネス飛鳥の「その後」

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 動画配信サービスNetflixで9月19日から世界独占配信が始まった「極悪女王」が、配信初日から4日間連続で、日本の「今日のTOP10(シリーズ)」において1位を獲得したことがわかった。日本の「Netflix週間TOP10(シリーズ)」でも1位を獲得している。

 同作は1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こした「最恐ヒール」ダンプ松本の知られざる物語を描いた半自伝ドラマ。

 企画・脚本・プロデュースは鈴木おさむ氏、総監督を白石和彌監督が務めた。主人公のダンプ松本はゆりやんレトリィバァ、当時の女子プロレスブームを牽引したタッグチーム、クラッシュ・ギャルズの長与千種を唐田えりか、ライオネス飛鳥を剛力彩芽が演じた。

 物語は1988年2月に行われた、ダンプが同期の大森ゆかりと組み、クラッシュとのタッグマッチで行われた引退試合で幕を閉じている。気になるのは3人、そして3人が所属していた全日本プロレス(全女)の「その後」だ。ベテランのプロレス記者が言う。

「ダンプとクラッシュが引退後、ダンプの愛弟子のブル中野が全女のエースに君臨し、その後に北斗晶やアジャ・コングが台頭しました。選手達が必死に稼ぐも、創業家の松永一族が湯水のように金を使った結果、1997年10月に2度目の不渡りを出して事実上の倒産。なんとか興業を続けるも、2005年4月に解散となりました。負債総額は30億円ほどになっていました」

 ダンプは2003年に本格的にリング復帰を果たし、現在も現役を続けているが、長年にわたってパチンコ依存症だったことを告白している。

 長与は1993年に復帰すると1994年に新団体GAEA JAPANを立ち上げるも、2005年に解散。その後、2014年に新団体Marvelousを設立する。

 飛鳥は1994年に復帰し、クラッシュ時代のベビーフェイスから一転、ヒールとして活躍した。

 2000年にはクラッシュが「クラッシュ2000」としてGAEA JAPAのリングで復活し、昨年は40周年イベントを開催した。前出のプロレス記者は、

「長与はGAEAの弟子たちに『クラッシュが復活する時は、この団体が危ない時。でも、オマエたちが成長すればそれはない』と公言していたといいますが、結局は長与、クラッシュを超える弟子は育たず、仕方なくクラッシュの復帰に踏み切りました」

 それぞれが波乱万丈の人生を歩んでいるだけに、「極悪女王」の続編を待ち望みたい。

(高木光一)