クラウドネットワーキングとセキュリティサービスを提供するInfobloxは9月26日、「Universal DDI Product Suite」を発表した。同製品は、NetOps、CloudOps、SecOpsのサイロ化を解消し、柔軟性の高い導入モデルを提供することで、DDI(DNS/DHCP/IPAM)管理、統合的な資産の可視化、能動的なセキュリティ対策を可能にするという。

「Universal DDI Product Suite」の特徴

○Universal DDI Product Suiteの概要

Universal DDI Product Suiteは、インフラチームがDNS、DHCP、IPアドレス管理を迅速かつ少ない労力で集中管理できるようにするとのこと。これらの機能を組み合わせることで、さまざまなDNS製品・サービスを利用しながら統合管理を実現し、Universal Asset Insightsを通じて、ネットワーク全体の詳細なビューとコンテキストを把握することを可能としている。さらに、数分でプロビジョニングできるSaaS(Software as a Service)ベースの導入モデルによって、運用コストを削減するとしている。

Universal DDI Product Suiteには「Infoblox Universal DDI Management」「Infoblox Universal Asset Insights」「NIOS-X as a Service」の3つの製品が含まれている。

「Universal DDI Product Suite」は3つの製品で構成

Infoblox Universal DDI Managementは、シンプルで統一されたクリティカルネットワークサービス管理のための包括的ソリューションにより、クロスクラウドDDI環境の自動化を合理化することで、ビジネスオペレーションを加速することができるとのこと。マルチクラウド環境全体にわたるポリシーベースのネットワーク、IPアドレスの割り当てにより、ネットワークの停止を防ぎつつ効率性と信頼性を向上させるという。

また、迅速なリリースを可能にし、顧客のメンテナンス負担を軽減し、Amazon Route 53、Azure DNS、Google Cloud DNSなどのサードパーティのDNSサービスを自由に管理できるため、DNS管理が一元化・簡素化できる。

Infoblox Universal Asset Insightsは、広範なディスカバリーソースを提供し、ハイブリッド/マルチクラウド環境全体にわたり、アセットの一覧を提供。DNSとDHCPをIPアドレス管理(IPAM)に拡張することで、組織のデジタル資産全体にわたる検出、分析、修復を実行する。

IPAMインベントリの継続的な更新により、組織はエラーや遅延が発生しやすい手動追跡方法の必要性を排除できるほか、未使用のIPアドレスとゾンビワークロードを自動的に識別し、運用コストとセキュリティリスクへの露出を削減するとのこと。

NIOS-X as a Serviceは、重要なネットワークサービスをユーザーやワークロードの可能な限り近くに拡張することを目的として構築されており、インフラストラクチャを導入する必要がないため、導入コストと運用コストを低く抑えることができるという。

NetOpsとSecOpsが必要とする弾力性、一貫性、可視性、セキュリティとともに、CloudOpsチームが必要とするシンプルな運用を提供。これにより、ITチームは迅速な導入によるオンプレミスのMicrosoft DNSの近代化、クラウドネイティブサービスの1つの統合ソリューションによるマルチクラウドDNSの合理化、インフラ不要のDNS・DHCPサービスによる支店業務の最適化を実現できるとしている。