地元で大切にされている轟の滝

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 熊本県天草市を流れる下津深江川の轟(とどろき)の滝周辺で、8月に川遊びをしていた人が相次いで体調不良を訴えた問題で、県は26日、ノロウイルスに汚染された水が滝つぼ付近にたまり、口から摂取された可能性が高いとする最終調査結果を発表した。

 水が汚染された原因については、ノロウイルスに感染していた人が滝で嘔吐(おうと)するなどして広がったと推測している。

 県によると、8月12〜18日に延べ315人が症状を訴え、滝つぼ付近と体調不良を訴えた人からノロウイルスが検出された。滝周辺では当時、雨は降っておらず、汚染された水が滞留した疑いがあるとみている。9月上旬に行った水質調査では、ノロウイルスは検出されなかったという。