中国安徽省の徽州堨壩、世界かんがい施設遺産に認定

 

  【新華社黄山9月5日】中国安徽省黄山市徽州(きしゅう)区のかんがい用水路「徽州堨壩(あつは)」が3日、世界かんがい施設遺産に認定された。同区が「徽州堨壩・婺源石堨(ぶげんせきあつ)」として江西省上饒(じょうぎょう)市婺源県と共同申請し、安徽省では3カ所目の認定となった。

 堨壩は堰(せき)を意味し、安徽省徽州地区に古くからある水利施設を指す。徽州堨壩の主要部分は徽州区西渓南鎮にあり、堨壩を中心施設として山間部のため池、用水路、水郷、井戸などが築かれ、自然に合わせた精巧な水利かんがいシステムを構成している。

 徽州堨壩は総合的な水利施設として農地のかんがい問題の解決だけでなく、村の治水、防火、生態、食糧加工など総合的な機能も備えており、徽州の人々が水資源を効率的に利用・管理していたことを十分に示している。(施亜磊)