大谷「40-40」最速達成に立ちはだかる「かつての女房」 急成長し28年ロス五輪米代表捕手候補へ
ドジャース・大谷翔平(30)の「足」が止まらない。
日本時間22日のマリナーズ戦の五回、二盗を決めて今季39盗塁とし、39発の本塁打と合わせてメジャー史上6人目の「40‐40」(40本塁打、40盗塁)の偉業に王手をかけた。今月は11盗塁で、残り8試合を残して今季の月間最多12個をマークした7月を超えるペースで走りまくっている。
きょう23日は休養日で、24日からレイズと3連戦を行い、再び休養日を挟んでオリオールズ、ダイヤモンドバックス、エンゼルスと計9連戦に臨む。史上最速での記録達成に期待が高まるが、相手には好捕手がおり、しかも強肩だ。
盗塁阻止率はレイズ・ジャクソンが.303(ア・リーグ5位)、ダイヤモンドバックス・モレノが.308(ナ・リーグ4位)。送球が二塁に達するまでのポップタイムはジャクソンが1.96秒、モレノが1.89秒とメジャー平均の1.98秒を上回っている。昨季から投手のけん制が3回までとされた上に、ベースも拡大されて盗塁がしやすい状況の中、阻止率3割台は及第点だ。
他にも巧みなリードでオ軍投手陣をけん引し、メジャーを代表する捕手の1人に位置付けられるオリオールズ・ラッチマンは今季、盗塁阻止率.180に留まっているとはいえ、22年には.310をマーク。今季のポップタイムは1.95秒でリーグ8位と健在だ。
強肩捕手との対戦が続く中、8月4日からの古巣エンゼルスとの2連戦は厄介だ。昨季、メジャーデビューし、大谷とも5位試合でバッテリーを組んだローガン・オホッピー(24)は今季、正捕手に定着。盗塁阻止率.260ながら、盗塁刺殺数26個はア・リーグ2位につけている。あのエ軍の弱小投手陣を考えれば、パフォーマンスは上出来だろう。メジャーでの評価は高まっており、早くも26年のWBC、野球・ソフトボールが実施される28年ロサンゼルス五輪での米国代表の正捕手候補に挙がっている。
大谷は今季ここまで盗塁失敗はわずか4個で、成功率は驚異の.906。06年のナショナルズ・ソリアーノの147試合を抜いて史上最速での「40ー40」達成が期待されるものの、本塁打はともかく、盗塁が足かせとなり、達成がずれ込むこと可能性もありそうだ。
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大谷はここにきて「構えている段階で、いい未来があまり見えてない」と珍しく弱音をこぼしている。いったい大谷に何が起きているのか。なぜ、未来が見えなくなったのか。
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