【関屋記念／データ攻略】ディスペランツァとジュンブロッサムの「100 or 0％」 “圧倒的信頼度”の鉄板級は
今週は新潟競馬場で関屋記念（芝1600m）が行われる。好天が予想される今週末の新潟は高速馬場適性も重視したいシチュエーションだ。
ここでは、過去10年からジュンブロッサムとディスペランツァにフォーカスしたデータを取り上げる。
ジュンブロッサムに複数データの好材料
3歳時にはジオグリフ、ダノンベルーガなど強豪が出走した共同通信杯で4着。早くからその素質を評価されていたのがジュンブロッサムだ。前走水無月Sは1分31秒5と、条件戦の芝1600mとしては破格の時計で快勝。連勝に向けて心強い後押しとなるデータをお伝えする。
・戸崎圭太騎乗のノーザンF生産馬【3.0.0.1】
過去10年の該当馬4頭中3頭が勝利。戸崎圭太騎乗馬×ノーザンファーム生産馬は軽視禁物との数字が出現した。
もうひとつデータを補足すると、2024年の戸崎圭太×友道厩舎のオープンクラス成績は【3.4.1.0】。こちらは“馬券内率100％”に該当しており、ジャスティンミラノやレッドラディエンスといった重賞勝ち馬など好走にいとまがない。ゴールデン・コンビ結成で迎える一戦、得意の高速馬場想定でもありスムーズなら大崩れは考えにくい。
■ディスペランツァに【0.0.1.5】の不吉データ
ジュンブロッサムとは対照的に、“0％データ”に該当してしまったのがディスペランツァだ。前走NHKマイルCは直線でややスムーズさを欠く競馬。レベルの高い3歳マイル路線なら古馬相手でも通用の希望が拓けるが、関屋記念のレース性質がその希望を打ち砕くかもしれない。
・年齢3歳の牡馬【0.0.1.5】
6頭すべてが連対外の“0％データ”が浮上。3歳牝馬に関してはプリモシーンやソングラインなど好走歴がある一方で、牡馬は歴然の古馬に打ち負かされるケースが目立っているのが現状だ。
夏競馬も新潟も未経験のディスペランツァ。1分31秒台の持ち時計がある馬が揃ったなかで、その数字に届いていない点もマイナス材料となる。スピード決着についていけずに凡走……そのシーンは想定すべきだろう。
著者プロフィール
田原基成（たはらもとなり）●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。
