団体で銀メダルを獲得した日本(IJFインスタグラムより)

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パリ五輪柔道混合団体決勝におけるルーレット抽選が、インターネット上で波紋を広げている。

混合団体決勝は現地時間2024年8月3日に行われた。日本がフランスに3−4で敗れ、悲願の金メダル獲得はならなかった。

日本期待の阿部一二三が一本負け

21年東京五輪決勝と同じカードとなったパリ大会。日本は第1試合、第2試合と連取し、リードを広げた。

第3試合は両国の重量級のエースが登場。日本代表の斉藤立(22)が今大会、100キロ超級金メダルのテディ・リネール(33)と対戦し、延長戦の末、内股で一本負けし2−1となった。

第4試合で48キロ級金メダルの角田夏実(31)が、57キロ級銅メダルのサラレオニー・シシケ(26)に巴投げで一本勝ち。悲願の金メダルに王手をかけた。

ところが、ここから日本は2連敗を喫した。

男子73キロ以下で阿部一二三(26)が、ジョアン ベンジャミン・ギャバ(23)に延長の末にすくい投げで一本負け。続く女子70キロ以下では、高市未来(30)が延長の末、外巻き込みで技ありを奪われて負けた。

3−3の五分となったところで、代表戦の階級カテゴリーを決めるためにデジタル・ルーレットによる抽選が行われた。

「デジタルだから怪しまれるのは仕方ない」

場内のビジョンに映し出されたルーレットが示したのは「男子+90キロ」。日本は斉藤、フランスは絶対王者リネールが試合に臨み、リネールが大内刈りで一本勝ちした。

日本は3−4で敗れ、2大会連続の銀メダルに終わった。

試合後、インターネットでは柔道混合団体決勝が大きな話題となり、Xでは「ルーレット」「フランス」「JUDO」「リネール」がトレンド入りした。

最後の階級を決める抽選方法がデジタル方式だったため、Xでは「不正」を疑う声も。

柔道団体のルーレット見たけどこんなんいくらでも出来レースできるのでは...??」「これは怪しさ満点だったよねー」「もやもや残りました」「たとえルーレットがヤラセじゃなかったとしてもデジタルだから怪しまれるのは仕方ない」「あのデジタル抽選の何を信じたら良い?」「あのセーヌ川より不透明やん」などの声が上がった。

一方、混合団体決勝を速報したフランスメディア「Le Parisien」(ウェブ版)は、「宝くじに当たったような気分」とし、「今回は幸運がフランスにあった」と伝えた。

今大会、柔道では初日から「不可解判定」が続き、優勝候補の日本選手が金メダルに届かないケースがあった。