その“いびき”の原因、実は病気かも… 「睡眠時無呼吸症候群」の症状について医師が解説

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昨今、家族やパートナーに「いびき」を指摘され、病院を受診する人が増えていると言われています。いびきをかく人は多いと思われますが、実はいびきをかく原因に病気があることをご存知でしょうか。今回はいびきの原因の一つである「睡眠時無呼吸症候群」について、みらいメディカルクリニック茗荷谷の松本先生に教えていただきました。

※この記事はMedical DOCにて【睡眠時無呼吸症候群の原因や治療について医師が解説 放置すると危ない理由とは】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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監修医師:
松本 昌和(みらいメディカルクリニック茗荷谷)

東海大学医学部医学科卒業、順天堂大学大学院医学研究科腎臓内科学講座修了。順天堂大学医学部腎臓内科学講座非常勤助教、医学博士。現在、みらいメディカルグループ代表。「内科らしい内科」を目指し、順天堂大学医学部附属順天堂医院にて研修後、同院の腎・高血圧内科に入局、腎疾患と透析医療に当たる。その後、有隣厚生会 富士病院、御徒町腎クリニックなどを経て現職。大学付属病院で勤務していた経験を生かし、大病院と町医者がそれぞれの立場や役割を担うことを重んじ、常に患者の側にたった高品質の診療を心がける。

編集部

睡眠時無呼吸症候群とはなんですか?

松本先生

睡眠時無呼吸症候群とは、文字通り、睡眠中に呼吸が一時的に停止してしまう病気のこと。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。数年前、睡眠時無呼吸症候群が原因で大きな列車事故やバスの事故が起き、それ以来、広く知られるようになりました。

編集部

どれくらい呼吸が停止すると、睡眠時無呼吸症候群と診断されるのですか?

松本先生

一般的には、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる無呼吸や、呼吸が浅くなる低呼吸が睡眠1時間当たり5回以上起きる場合のことをいいます。

編集部

睡眠中に無呼吸になっているかどうか、なかなか自分では調べられないと思います。どうやって気づくのですか?

松本先生

確かに、睡眠中に無呼吸になっているかどうか、なかなか自分で気づくことができません。実際、診察にいらっしゃる患者さんは、「家族に呼吸が止まっていたり、いびきをかいていたりすることを指摘されて、受診した」というケースが多いですね。また、睡眠時無呼吸症候群になると睡眠が浅くなるため、日中、強い眠気に襲われます。そのため、強い眠気から睡眠時無呼吸症候群を疑い、受診される方もいらっしゃいます。

編集部

強い眠気のほか、どのような自覚症状があるのですか?

松本先生

倦怠感、集中力低下、疲労感が主な自覚症状です。また、起きたときに「すっきりと起きられない」「口のなかが乾いている」「頭が重い、痛い」などの症状がある場合も、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。そのほか、「就寝中にトイレに起きる回数が多くなった」ということも、睡眠時無呼吸症候群の症状です。