《新型コロナ陽性になりました。実は今まで一度もコロナにかかったことはなかったのですが、今回初めて陽性となりました》

 7月26日、自身のXを更新し、そう明かしたのは吉村洋文大阪府知事だ。吉村氏は冒頭の一文に続けて、

《僕の症状は、悪寒ととにかく高熱です。それと頭痛。喉の痛みはありません。現在、大阪も全国的にもかなりコロナが流行しています。感染力強いです。みなさんもお気をつけ下さい》

 とポスト。新型コロナウイルスへの注意喚起を呼びかけたが、吉村知事がコロナに感染したことで、ネット上では過去の「トンデモ発言」が掘り返される結果となってしまった。

「吉村知事のトンデモ発言とは、日本が新型コロナウイルスの『第2波』の真っ只中にあった2020年8月に、知事の口から放たれた『勇み足発言』です。

 吉村知事は、8月4日にテレビ中継もされた記者会見で『うそみたいな本当の話』として、イソジンなどを前にして『うがい薬がコロナに効くのではないかという研究結果が出た』と発言。軽症の感染者が、ポビドンヨード入りうがい薬(いわゆるイソジンなど)を使ったところ、唾液からウイルスが検出されにくくなったと紹介。新型コロナウイルス対策に有効かのように発表し、発熱の症状がある人やその家族、接待を伴う飲食店の従業員、医療や介護の従事者などに使用を推奨しました。

 吉村知事の発言をキッカケに、各地で市販のうがい薬が姿を消す事態となりましたが、『感染を予防できる』というにはあまりに研究結果が乏しく、吉村知事は翌日、『予防効果があるとは言っていない』と発言をトーンダウンさせました」(政治部記者)

 この過去を覚えている人も多いようで、吉村知事のポストのコメント欄には、知事の体調を心配する声のほか、

イソジン飲めよ!》

イソジンでうがいすれば治るらしいですよ》

イソジンコロナに負けた日》

など、「イソジン発言」を皮肉る声が複数あがったのだ。

「7月19日には、地元町長からの特産ワインの受領を認めた斎藤元彦兵庫県知事を擁護する発言で炎上したばかりですからね。遅れの目立つ2025年大阪万博への批判の声も止んでいません。一定数の人が吉村府知事への拒否感を持っているのは否めません」(政治部記者)

 お大事に……。