一森は生まれ故郷でもある大阪でどんな私生活を送っている?写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 JFLからJ3、J2、J1とステップアップし、現在はガンバ大阪のゴールを守る、一森純に迫る特別インタビュー。全3回の後編ではプライベートを徹底的に掘り下げた。生粋の大阪人で、とにかく「ちょうどいい」故郷を愛する33歳の素顔は――。

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――ずばりオフの日の行動は?

「オフは基本平日なので、昼間に奥さんとランチに行くのが今多いですかね。色んな店に行って楽しんでいます。

 ガンバに2020年に来た瞬間にコロナ禍になって、チームから外出を禁止されて。『やっと大阪に帰ってきたのに』と思っていたので、今年それが爆発していますね」

――キャリア初期のレノファ山口、ファジアーノ岡山時代は? インドア? アウトドア?

「基本インドアなんですけど、奥さんがアウトドアタイプなので、今は偽アウトドアにはなっています。偽サイドバックならぬ偽アウトドアです(笑)」
 
――旅行先で印象に残っている場所は?

「有馬温泉は良かったですね。温泉にハマりましたね。山口の時にスポンサーさんに昇格祝いで、みんなで熊本の黒川温泉に連れていってもらって。そこから温泉旅行にハマりました」

――趣味は?

「趣味はないんですよね。ずっとYouTubeでサッカーに使えそうな筋トレや、栄養の動画を見たりって感じですね」

――試合前に聴く歌やお気に入りの音楽は?

「今、YOASOBIの『ハルカ』などを聴いています。あと湘南乃風とかも聴きます。カラオケは行かないですね」

【記事】一森純|ガンバ躍進、日産凱旋で涙のワケ。JFLから全カテゴリーを経験、J1との明確な差は?
――他のスポーツはどうですか。見たりやったりは?

「イチロー選手が好きだったので、割と野球のスーパープレーなどは見ます。僕、ダルビッシュ有選手の弟と高校の同級生で。それで、そこから勝手にダルビッシュ有ファンです。弟とは、インスタでDMを送り合ったりしています」

――映像作品は?

「今はアニメの『ONE PIECE』などを見ています。ちょっと前は韓国ドラマにハマっていました。『梨泰院クラス』や『私の夫と結婚して』という作品を見ていましたね。めちゃめちゃドロドロしてますけどね。普段あんまり見ないですけど、これはちょっとハマっちゃいましたね」

――もし誰にでも会えるなら、誰に会ってみたいですか?

「その質問えぐいっすね。奥さんにもしてみよ。うわ、贅沢。誰やろう…。(元スペイン代表GKイケル・)カシージャスかな。一番興奮するかな。もう『握手してください!』だけですね。『いつも目標としてました』みたいな一言が言えたら最高ですね」

 
――長時間ありがとうございました。最後に今シーズンの目標を教えてください。

「チームとしてはAランク以内という目標があるので、そこにしっかり食い込めるように。取れる勝点はできるだけ勝ち取って、最後にみんなで『本当に今年良かったね』と思えるようにしていきたいです」

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「勝負を分けるポイントでビッグプレーをする」カシージャスに憧れ、「一森がゴールマウスを守っていたらなんか勝つな」というプレーヤーを目ざす守護神は、7月2日に33歳の誕生日を迎えた。

 あえて区切れば、ベテランと言える年齢ではあるが、「変化はマジで感じないです。体力の衰えがあるかと言えばそうでもないし。年齢を感じることがなかったので、サッカー選手としての終わりを感じることも今まで1回もないです」と本人にその意識は全くない。

 浪速のビッグセーバーの飽くなき挑戦は、まだまだ続く。唯一無二の濃密なキャリアだ。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)