涙する山本有真(右)に言葉をかける田中希実(左)=撮影・吉澤敬太

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 「陸上・日本選手権」(29日、デンカビッグスワンスタジアム)

 女子5000メートル決勝が行われ、山本有真(24)=積水化学=が15分34秒64で2位に入り、うれし涙を流した。

 パリ五輪への世界ランキングで上位につけ、五輪出場は有力な状況。「大丈夫かなと。ホッとしてます」と目を潤ませた。

 テレビ中継のインタビューでは「これまでがすごくつらかったので、走る前から走り終わったらどんな結果でも泣くだろうなって思ってたんですけど、うれし泣きができてよかった」と振り返った。

 優勝した田中希美が2000メートル付近から独走態勢に入り、2位を争う展開。「3番以内に入らなくても五輪の可能性があるのは知らされていたが、自分の中では五輪代表になるためには3番以内で決めたいという気持ちがあった」と話した。