力走する田中希実(中央)=撮影・吉澤敬太

写真拡大

 「陸上・日本選手権」(29日、デンカビッグスワンスタジアム)

 女子5000メートル決勝が行われ、すでに1500メートルと2種目でパリ五輪代表に内定している田中希実(24)=ニューバランス=が、15分23秒72で3年連続4度目の優勝を果たした。1500メートルに続き今大会2冠。

 同日に行われた800メートルでは2分04秒36で3組3着。1着の久保凛(東大阪大敬愛高)に0秒76差をつけられたが、タイムで30日の決勝に進んでいた。

 前日に1500メートルで大会5連覇を果たしてパリ五輪代表を決め、翌日にレース2本というタフな一日。大会4日間で計5レースをこなす。

 この日の5000メートルのレース後は「5000は今季いつもより何本も走った上(で臨んだレース)だったので、1500、800よりは恐怖なく自分の種目としてスタートラインに立てた。きょうに限っては落ち着くといいますか、走る時間を楽しめたと思う」と振り返った。