“へそのゴマ”を取るとお腹が痛くなるのはなぜ? 原因やリスクを医師が解説!
なぜ、へそのゴマを取るとお腹が痛くなるのかご存じですか? 今回は、原因やへそのゴマを取るリスクについて、皮膚科医の森田先生に解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【「へそのゴマ」は放置しても大丈夫? 正しいケア方法や注意点を医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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森田 知世(医師)
東京女子医科大学卒業後、広島大学病院皮膚科、県立広島病院皮膚科などに勤務。現在は大阪市内の美容皮膚科、皮膚科に複数勤務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。
編集部
へそのゴマを取るとお腹が痛くなるのはなぜでしょうか?
森田先生
へそのゴマを取る際に強くこすったり、爪で引っ掻いたりすることで、皮膚の表面を傷つけそこから菌に感染し、痛みを伴うと考えられます。
編集部
へそのゴマが疾患につながる可能性はありますか?
森田先生
へそのすぐ下にはお腹の臓器を包んでいる腹膜があり、通常は瘢痕(はんこん)組織により隔たりがあります。しかし、へそを強く傷つけてしまい感染が起こると、お腹の中にまで波及してしまう可能性があります。
編集部
へそと関連する疾患があれば教えてください。
森田先生
へそが常にジュクジュクしてニオイを伴っている場合には、「尿膜管遺残」の可能性があります。ひどい場合にはお腹の中に膿がたまる袋(膿瘍)を作り手術が必要な場合もあります。また、へそに突然できものができた場合には、内臓悪性腫瘍の転移である「Sister Mary Joseph結節」の可能性があります。稀な疾患ですが予後不良であり、早急に医療機関への受診をおすすめします。