ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

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米敏腕記者のローゼンタール氏が大谷のMVPについて言及

【MLB】ドジャース 3ー0 Wソックス(日本時間25日・シカゴ)

 ドジャース・大谷翔平投手は2年連続となるMVPを獲得できるのか――。米メディアの敏腕記者が言及。大谷の偉業の可能性について「分かりません」としながらも、明かした“本音”とは……。

 24日(日本時間25日)の米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏が出演。同氏は「DHだけの出場でオオタニはMVPを獲得できるでしょうか? ムーキー・ベッツが怪我をしてから、この話題が日に日に現実味を帯びている」と呼びかけた。

「DHの出場だけでMVPを獲得した選手は1人もいません。オオタニが獲得したと言う人はいますが、2度のMVPを獲得したとき彼はピッチャーも務めていました。『可能だと思いますか?』という質問に対して、私は『わかりません』と、答えます。デビッド・オルティス氏は2003年から2007年まで5年連続(MVP投票の)トップ5にランクインしました。他にもフランク・トーマス、ビクター・マルティネス、そしてヨルダン・アルバレスといった選手が(トップ5入りを)マークしました」

 同氏は歴代のメジャーを代表するDHプレーヤーの名前を並べた。その上で「DHの選手をMVPに投票するのは大きなハードルになります。攻撃、守備、走塁の要素が加味されるWARの成績が評価される時代に(DHの選手がMVPを獲得することは)可能性が低いです」よ説明した。

「WAR」は打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価して貢献度を表すセイバーメトリクスの指標。米スポーツ局「ESPN」のWARランキングの1位はガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)の「WAR5.6 DEF(守備)WAR1.1」。2位はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)で「WAR5.2 DEFWAR0」。3位が大谷で「WAR4.4 DEFWAR-0.7」となっている。

 DHの大谷に数字上の“不利”を伝えながらも、ローゼンタール氏は「でも、それができる選手がいるとしたら、オオタニです」と意味深に締め括った。野球界の常識を打ち破る活躍を示してきたユニコーンへ期待を寄せた。(Full-Count編集部)