アサンジ被告、有罪認め釈放へ ウィキリークス創設者

写真拡大

Sarah N. Lynch Andrew Goudsward

[ワシントン/シドニー 24日 ロイター] - 内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告(52)が米スパイ活動法違反の罪を週内に認め、拘束されている英国で釈放されオーストラリアに帰国できる見通しとなった。

米領北マリアナ諸島の裁判所に提出された書類によると、アサンジ被告は、米国の国防に関する機密文書の入手・暴露で共謀したという1つの訴因について有罪を認めることに合意した。

サイパン島の現地時間26日午前9時(日本時間同日午前8時)に開かれる審理で既に服した約5年の刑期を言い渡される見込み。

ウィキリークスはXへの投稿で、アサンジ被告が英国の拘置施設から保釈され、航空機に搭乗したと明らかにした。サイパン島での審理を経て豪州に帰国するという。

アサンジ被告の弁護士からは今のところコメントを得られていない。

ウィキリークスは2010年、アフガニスタンやイラクにおける米国の戦争に関する大量の米軍機密文書や外交公電を公開。アサンジ被告は機密文書公開を巡りトランプ前米政権時代に起訴された。

これを受けて世界各地で支持者の反発が広がり、報道の自由を擁護する活動家らは言論の自由を脅かすとして起訴を非難してきた。