浦和、海外移籍のため主将・酒井宏樹のチーム離脱を発表「必要な決断」

写真拡大

 浦和レッズは24日、元日本代表DF酒井宏樹が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱することを発表した。なお、今後については正式に決定次第、あらためての発表となる。

 1990年4月12日生まれで現在34歳の酒井は、柏レイソルの下部組織出身で2009年にトップチームへ正式昇格。同クラブで頭角を表し日本代表デビューを果たすと、2012年夏にはハノーファーへ完全移籍で加入した。ブンデスリーガで4シーズン活躍した後、2016年夏にはフランスの名門マルセイユへ移籍。約5年間を過ごした同クラブでは、公式戦通算185試合に出場し2ゴール13アシストを記録した。

 2021年夏には浦和に加入し、約9年ぶりのJリーグ復帰を果たした。初年度から主力として活躍すると、昨シーズンからはキャプテンにも就任。今シーズンはここまで2024明治安田J1リーグで10試合出場1得点、2024JリーグYBCルヴァンカップで1試合出場を記録していた。

 チームを離脱することになった酒井は浦和のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「このたび、海外クラブへの移籍に向けた準備のため、チームを離れることになりました。2021年6月にマルセイユから浦和レッズに加入して以来今日まで、伝統ある偉大なクラブの一員として、一つでも多くのタイトルをファン・サポーターのみなさんと共に獲得したいというおもいで、1試合1試合全力で闘ってきました」

「その中でも自分が浦和に移籍してきた最大の目標、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022での優勝は自分にとって、とても特別なものになりました。ACL決勝第1戦で大アウェイの中、サウジアラビアまで足を運んでくれたファン・サポーター約700人の姿。あの光景と後押しは今でも鮮明に、脳裏に焼き付いています。みなさんの熱いおもいと一緒に獲ったACLのタイトルは、今後自分がどのようなキャリアを進むとしても、絶対に忘れることはありません」

「こうした時期にチームを離れることは非常に難しい決断でしたが、マルセイユから浦和レッズへの移籍を決めたときと同様に、自分の新たなる目標と挑戦のためには必要な決断でした。必ずまたこの挑戦を成功させ、素晴らしいキャリアと生活を得られるよう頑張ります」

「最後に、自分のおもいを理解し尊重してくれたクラブに感謝しています。そして何よりもこの3年間、自分に愛情を注いでくれた浦和レッズに関わる全てのみなさんには感謝しかありません。本当にありがとうございました。酒井宏樹