Image: COLDPLAY

確かにレコード盤もプラごみを再利用できそう。

海洋プラごみなど環境問題は気になるけれど、自分でどうにかするのは難しいですよね。知名度や財力や人脈があればその限りでもないのですが…。

世の中にはそれらを持ち合わせ、意識も高いロックバンドがいます。

コールドプレイならできる

ロンドン出身のロックバンドColdplay(コールドプレイ)が、グアテマラの川を漂い、ホンデュラス湾から海へ流出する前のプラごみから新作LPを作ります。

廃プラLPは世界初の試み

プラごみを回収しているのは、コールドプレイとパートナシップを結んでいる非営利団体のThe Ocean Cleanup(オーシャン・クリーンアップ)。

12インチのrPET(リサイクルポリエステル) LPは、2024年10月4日発売の限定版『MOON MUSiC - NOTEBOOK EDITION ECORECORD LP』で、1枚につきリオ・ラス・バカス川で採取された140g(約9本分)の再利用プラボトル70%と、その他の資源ごみ30%から作られます。

LPにはヴォーカル担当クリスが書いたメモや歌詞、イラストなどが28ページに渡り掲載されたノートブックが同梱されます。

音声やデモ音源などが録音されたエコCDも付属しますが、こちらも材料の90%が再利用されています。

Image: The Ocean Cleanup

ワールドツアーのCO2排出量を59%削減させた、彼らだからこその取り組みだと思います。

世界的にレコード盤が売れている

最近はまたレコード盤が流行っているようで、ヘヴィ・メタルの大御所METALLICA(メタリカ)はレコードのプレス工場を購入してしまったほど。

アメリカレコード協会いわく、2022年のレコードは4100万枚売れたのに対してCDは3300万枚。レコードの売り上げは16年連続で増加を続け、2022年は12億ドル(約1592億円)だったのだそうな。

2023年は、標準的なレコード盤が世界で約1億8000万枚作られ、3万トンのポリ塩化ビニルが使用されたとのこと。

レコードだっていつの日か盤面が音飛びしたり擦り切れると、ゴミになりますからね。プラごみ再利用は名案ですよね。

Source: YouTube, The Ocean Cleanup, COLDPLAY via NEW ATLAS