英オックスフォードシャーのバンベリー駅で今月8日、生後3か月の赤ちゃんを乗せたベビーカーが突然、進入してきた電車に吸い寄せられるように動き出した(『The Irish Sun 「SECONDS FROM DISASTER Heart-stopping moment baby in a pram rolls into path of speeding train after mum looks away for a split second」』より)

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英オックスフォードシャーのバンベリー駅で現地時間8日、生後3か月の赤ちゃんを乗せたベビーカーが突然動き出し、ホームに進入した電車に接触する事故が発生した。幸いにも赤ちゃんは無事だったが、タイミング次第では重大な事故になった可能性も高いようだ。当時の監視カメラの映像とともに、英ニュースメディア『Metro.co.uk』などが伝えた。

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事故が起きたのは現地時間8日午後0時25分過ぎで、バンベリー駅のホームでは当時、多くの人がホームの黄色い線の内側で電車を待っていた。

駅の監視カメラの映像によると、ベビーカーが動き出したのは電車がホームに進入した直後で、まるで電車に吸い寄せられるように近づいていくのが見て取れる。

そしてベビーカーのサンシェードが電車に接触する直前、事態に気付いた女性が人混みの中から飛び出し、ハンドルを掴もうとした。

ところがベビーカーは電車の3両目に接触してホーム上で回転し、乗っていた赤ちゃんもホームに投げ出された。不幸中の幸いだったのは、ベビーカーが線路側に押し戻されたことで、赤ちゃんはその後すぐ、母親とみられる女性によって抱き上げられた。

事故の目撃者によると、ホームにいた母親と祖母はかなり取り乱していたそうで、鉄道会社のスタッフがすぐに救急隊を呼んだという。ただ赤ちゃんは奇跡的に無事で、かすり傷もなかったそうだ。

一方で鉄道運行会社「クロスカントリー」のスポークスマンは、「バンベリー駅の事故に関わった赤ちゃんや母親の心中を察します」と述べ、「業界のパートナーとの調査の結果、同社のスタッフたちは業務規程や安全規則の全てを遵守していたことが判明しました」と報告した。

また電車の運転手には一切非がなかったことを指摘し、「この事故は電車や線路の近くでは常に警戒し、安全確保の必要性があることを再認識するきっかけになりました」と語った。

なお、ベビーカーがなぜ動き出したのかは不明だが、この事故には次のようなコメントが寄せられた。

「電車がホームに進入してきたことが、かえって幸運だったのかもしれないね。線路に転落していたらもっとひどい結果になっていただろう。」
「もしベビーカーがもう少し早く動き出し、車両の先頭にはねられていたら…と考えると恐ろしい。」
「ベビーカーは必ず車輪にロックをかけないと。特に駅ではね。」
「ベビーカーに赤ちゃんを乗せている場合、駅のホームでは黄色い線よりずっと後方で待つことが大切だよね。」
「なぜ母親と祖母がいたのに、ベビーカーのハンドルを握るなり、車輪にロックをかけるなりしなかったのか。携帯電話で話に夢中だったのでは?」
「これは100%親の責任だよ。」
「いや、とにかく無事でよかったよ。」

ちなみに昨年には米カリフォルニア州の洗車場で、男児が乗ったベビーカーが車道へ走り出す事故が発生。近くにいた男性がすんでのところで止め、「ヒーロー」と話題になっていた。

画像は『The Irish Sun 「SECONDS FROM DISASTER Heart-stopping moment baby in a pram rolls into path of speeding train after mum looks away for a split second」』『New York Post 「Homeless Good Samaritan on way to job interview stops baby in stroller from rolling onto highway」(A1 Hand Car Wash)』『The Sun  「CLOSE CALL Shocking moment mum pushing her child in a pram narrowly escapes devastation as car flips and crashes in her path」』『Ministry of Railways X「A Good Samaritan: At Vangani station of Central Railway, Pointsman Mr. Mayur Shelkhe saved the life of a child just in the nick of the time.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)