久保建英と菅原由勢【写真:徳原隆元】

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ソシエダは東京Vに2-0で勝利

 スペイン1部レアル・ソシエダは、5月29日に行われた「JAPAN TOUR 2024」で東京ヴェルディと対戦。

 日本代表MF久保建英は先発出場し、後半3分までプレーした。囲み取材を終えた試合後、ソシエダのチームバスに乗ることなく、この日フラッシュインタビューを担当した日本代表DF菅原由勢が運転する車で国立競技場をあとにした。

 久保は今季公式戦7ゴール5アシストを記録し、ソシエダの中心選手として活躍。チームは今季リーグ戦を6位で終え、10年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト16入りを遂げた。シーズン終了後の来日メンバー発表では大半の主力勢が招集外となった一方、母国での試合ということもあって久保は選出され、試合でも右ウイングで先発した。

 前半8分、久保はスルーパスで右サイドを打開し、チャンスを創出してスタジアムを湧かせた。同18分には右サイドから切れ味鋭いカットインを見せ、フリーで構えていた味方にラストパスを供給してシュートを演出。久保を起点にソシエダの攻撃が活性化した一方、1-0で迎えた後半3分と早いタイミングで途中交代することに。試合後、久保は「もも裏を少し痛めてしまい、負傷する前に交代した」と経緯を語った。

 交代の際はハムストリングを気にしていたが、試合後のミックスゾーンでは足を気にする素振りなく囲み取材を終え、すぐに私服に着替えた久保は、菅原と和気藹々と話しながらミックスゾーンに再登場。取材陣に「お疲れ様です!」と一言かけると、ソシエダのバスを通り過ぎ、菅原が鍵を開けた車へと直行。DFアマリ・トラオレら数人の同僚も一緒に車のトランクに荷物を入れ、菅原が運転する車で国立競技場を去っていった。

 この日、「ABEMA」で特別解説者を務めた菅原は、久保にフラッシュインタビューを行い、漫談さながらのやりとりを見せていたが、試合後も2人で笑顔を見せながらスタジアムをあとにする姿は、仲の良さを窺えるシーンだった。(城福達也 / Tatsuya Jofuku)