Zero Zero RroboticsがMakuakeで応援購入プロジェクトを公開し、2億円以上の金額を集めたAIカメラドローン「HOVERAir X1 Smart」の一般販売が5月28日から開始しました。公式サイトとAmazonのオンライン、二子玉川 蔦屋家電、代官山 蔦屋書店、枚方T-SITEのオフラインで販売します。

ドローン初心者でも簡単にプリセット撮影が可能

本体を航空法上の許可と承認が不要な99gに軽量化し、プリセットされた撮影モードやスマホアプリによる操作でAIを活用した様々なパターンの動画や写真の撮影ができるのが特徴。ガジェット通信では、屋内と屋外でさまざまなプリセット撮影を試して記事で紹介しました。

価格は5万9980円から Amazonでは3000円割引のキャンペーン

価格は本体のみの「基本セット」が5万9980円(税込)、予備バッテリー1個をセットにした「標準パック」が6万4980円(税込)、予備バッテリー1個と充電ハブをセットにした「プレミアムパック」が6万9800円(税込)、予備バッテリー2個と充電ハブをセットにした「オールインワンパック」が7万4980円(税込)です。

発売から3日間限定の特典として、HOVERAir公式Amazonストアでオールインワンセット(色:ブラック)を3000円割引で購入できるキャンペーンを実施中。購入時にコードを入力することで割引が適用されます。

コード:HOVER3KOC6
リンク:https://amzn.to/3UZhs9f
キャンペーン期間:5月28日(火)10:00〜5月31日(金)23:59

きっかけは映画と両親のアルバム

国内での発売に合わせてZero Zero Rroboticsの創業者兼CEOであるMQ Wang氏が来日し、開発の背景や日本向けに展開するうえでの技術的なポイントについて解説しました。

HOVERAirの開発のきっかけのひとつは、Wang氏が米スタンフォード大に在籍していた2005年に観た映画「Alone Across Australia」。冒険家のJon Muir氏がオーストラリアの砂漠を128日かけて横断するという内容のドキュメンタリーで、自身を撮影するために高い場所にカメラを設置してまた元の位置に戻り、撮り終えたらカメラを回収しに行くという撮影の様子を目にして、目に見えない誰かが撮影してくれれば半分の日数で撮影できたのでは、と考えたとのこと。同時に、自分が見ている世界には自分が映っていないことから、自分を見ている第三者の視点があれば思い出が完全なものになるという考えも浮かんだとのこと。

もうひとつのきっかけが、両親が写っていた写真のアルバムを見たこと。どの写真も両親が同じポーズで写っていることに気づき、人が楽しんでいる瞬間を撮影するには「カメラ自身をカメラマンにする」方法がないだろうかと考えたと語ります。

ここから、カメラをカメラマンにするためにロボティクスを活用するHOVERAirの原型が開発され、2016年の初代モデル、2023年のHOVERAir X1と進化を遂げていきます。

日本向けに販売するHOVERAir X1 SmartはHOVERAir X1と比べて16%小型化し、重量は23%軽量化しています。プロペラを完全にケージの中に収める安全性を担保しつつ、軽量化を実現するために、カーボンファイバーより軽く耐久性が高い航空機向けの特殊な素材を採用していることを明らかにしました。日本向けには今後も継続的に最適化を行い、飛行モードをOTAで追加していく他、製品を体験できる機会を提供していく考え。

製品トライアルを実施

阪急うめだ本店8階 b8ta Osaka - Hankyu Umedaは5月31日(金)まで、蔦屋家電+では7月3日(水)まで、b8ta Tokyo - Yurakuchoでは8月31日(土)まで製品を展示。実際に試せるトライアルを実施しています。