内藤るな photo by いか

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スターダストプロモーション所属のソロアイドル内藤るなが対バンツアーをスタートさせ、アイドルファンのみならず、バンドファンからも注目を集めている。内藤るなは、「るんぱん」の愛称で親しまれている23歳。小学生の時にスカウトされ、2008年にスターダストプロモーションに所属した内藤は、みにちあ☆ベアーズ、3B junior、ロッカジャポニカでの活動を経て、2020年に、事務所の先輩であるももいろクローバーZが所属するキングレコードの「EVIL LINE RECORDS」から、4人組アイドルグループB.O.L.Tとしてメジャーデビューを果たした。

【写真】内藤るな、自身初となる対バンツアー【15点】

並行して、ももクロの佐々木彩夏がプレイング・プロデューサーを務める浪江女子発組合のメンバーとしても活躍。ももクロら先輩グループと共に、横浜アリーナでのライブイベントに出演したり、毎年、誕生月の12月には「Luna FESTIVAL」と題して、B.O.L.Tのライブをセルフプロデュースしたりするなど、精力的なアイドル活動を行ってきた。

2023年4月のB.O.L.T解散後も、浪江女子発組合としてアイドルフェスに出演したり、佐々木彩夏のソロコンサートに出演したり、TEAM SHACHIの大黒柚姫のYouTube生配信番組「柚姫の部屋」や番組イベントに出演したりするなど、STARDUST PLANETメンバーの一員として活動していたが、昨年末からは、アイドルグループの対バンライブやアイドルフェスなどに、ソロアイドル内藤るなとしても出演。

生誕セルフプロデュース公演「Luna FESTIVAL 2023」では、生バンド編成でのライブやギター演奏、さらには、作詞作曲した楽曲を披露するなど、ソロアイドルとしての活動の幅を広げて来た。そして、今回、満を持して自身初となる対バンツアー開催が実現した形だ。

ツアーのタイトルは、『Three-Luna Style TOUR』。1部はアイドルグループとの対バン、2部はバンドとの対バン、そして、1部2部ともに、オープニングでDJプレイを披露するという3つのスタイルで展開されるライブとなっている。今回は、5月25日(土)に 、栃木県HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2で行われたツアー初日の模様をレポートしよう。

まずは、アイドルとの対バンとなる1部。"悪魔的な中毒性"がキャッチコピーの3人組アイドルグループ・AKUMATICAが、バンドサウンドのロックな楽曲で、会場を盛り上げると、内藤のステージへと突入。王道アイドル風の新衣装で登場した内藤が1曲目に披露したのは、ロッカジャポニカの「ワールドピース」。さらに、B.O.L.Tの人気曲も披露し、駆け付けたファンは前半から歓喜した。熱い「るんぱん」コールやクラップで、会場に一体感が生まれる中、MCパートでは、内藤から今回のツアーへの思いや意気込みが語られる。

そして、会場を煽りながら後半戦に突入。ロッカジャポニカやB.O.L.Tの楽曲と合わせて、この日披露されたのは、私立恵比寿中学「禁断のカルマ」のカバー。対バン相手が、AKUMATICAということで、ヴァンパイアで対抗したとのこと。意外な選曲に、イントロから大きな歓声が上がる。そして、本編最後は、両手を振り挙げて盛り上がるB.O.L.T時代のライブ定番曲で、会場がひとつになって終了した。

アンコールでは、AKUMATICAの人気曲「瞬間アンビシャス」を4人でサプライズ披露。メンバー4人の中の1人としてパフォーマンスする姿に、B.O.L.Tを重ねて、感慨深く見守っていたファンも多かったことだろう。今回の対バンツアー、この先も各地でコラボが見られるのでは?という期待値が高まった瞬間でもあった。

ちなみに、今回のツアーでは、撮影可能タイムも設けられているので、「#3LunaTOUR」で、ライブの模様をチェックしてみて欲しい。

そして、この日の2部の対バン相手は、地元・栃木県宇都宮市出身のガールズバンドLucie,Too。MCで、ボーカル・ギターのChisaがB.O.L.Tへの楽曲提供がきっかけで、今回の対バンが実現したことを語ると、内藤ファンから拍手が沸き起こる。さらに、その流れで、内藤と一緒に、B.O.L.Tへの提供曲「JUST NOD」をパフォーマンスすると、会場からは大きな歓声が上がった。

続いて、ロックテイストな衣装を纏った内藤が、バックバンドを従えて登場。1曲目の「axis」から、最初のブロック3曲すべてがB.O.L.T楽曲だったため、ファンは歓喜。会場の熱量も一気に高まっていった。

バンドメンバーの紹介後、次のブロックで披露されたのは、Dragon Ashのカバー「HOT CAKE」。リリース当時も話題になった1曲だ。2部のセットリストの中で、唯一のロックバラードだったこともあり、中盤のハイライトとなった。

後半戦は、再び、B.O.L.Tのロックナンバーを立て続けに披露。「みんな、踊れますか?拳上げられますか?」と楽しそうに煽っていく内藤の姿が印象的だった。改めて、B.O.L.Tの楽曲はライブハウスで映えると実感したファンも多かったのではないだろうか。

そして、アンコールでは、内藤のバンドにChisaが加わり、この日二度目の「JUST NOD」のコラボで、ロックな2部が幕を閉じた。

『Three-Luna Style TOUR』は、残り4箇所8公演。次回は6月1日(土)、千葉県の柏PALOOZAにて、アップアップガールズ(仮)とSpecialThanksをゲストに迎えた対バンライブが行われる。Lucie,Too 同様に、B.O.L.Tに楽曲提供したバンドとの共演ということもあり、この日の対バンへの期待も高まるばかりだ。

ツアーはさらに、6月16日(日)の福岡INSA、6月23日(日)大阪のESAKA MUSE、7月7日(日)、東京の恵比寿ザ・ガーデンルームまで続いてゆく。ツアーファイナルの恵比寿ザ・ガーデンルームの1部のゲストは、Task have Fun。2部のゲストは、ガールズバンドЯeaL。まだまだ、楽しみな対バンが控えている。

今回、1部ではロッカジャポニカ時代の楽曲を楽しめるほか、2部ではB.O.L.T楽曲を生バンドで堪能出来るので、古参ファンやB.O.L.Tファンに向けた内容だと思われるかもしれないが、内藤るなのソロアイドルとしての強い意志と思いが込められたツアーだと感じられた。グループで歌ってきた楽曲を1人で歌い継いでゆく姿やバックバンドと共にパフォーマンスする姿、両部ともにオープニングで披露されるDJプレイなど、そんな新たな挑戦も見所のひとつだろう。

残り8公演。様々なタイプのアイドルやバンドとの対バン経験を経て、成長と覚醒を見せるソロアイドル内藤るなにこれからも注目だ。

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