青葉賞を制したシュガークン(撮影:小金井邦祥)

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 東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める“競馬の祭典”に、シュガークン(牡3、栗東・清水久詞厩舎)が武豊騎手とのコンビで出走を予定している。

 シュガークンは父ドゥラメンテ、母シュガーハート、母の父サクラバクシンオーの血統。半兄にショウナンバッハやエブリワンブラック、GI・7勝を挙げた名馬キタサンブラックがいる。

 24年2月に京都競馬場の2歳新馬戦でデビュー。同レースでは1馬身差の2着だったが、中2週で挑んだ阪神の未勝利戦でさっそく勝ち上がり。続く3月の大寒桜賞を2馬身差で逃げ切ると、青葉賞で重賞初挑戦。今度は中団からの差し切りで初タイトルを獲得するとともに、ダービーへの出走権利をつかんだ。通算成績は4戦3勝(うち重賞1勝)。

 たびたび耳にする「青葉賞組はダービーを勝てない」という言葉。これまで前走同レースから日本ダービーに出走した馬はOP、GIII時代を含めて110頭いるが、8頭いる2着が最高で勝ちきれていない。ダービーにおける“ジンクス”のひとつになっている。

 だが、シュガークンは高い素質と能力を持つ。兄のキタサンブラックに負けじとここまで3連勝。逃げ、差し自在な脚質も武器に安定した成績を残している。そして何より、歴代最多となる日本ダービー6勝を誇る武豊騎手の手綱が頼もしい。

 ダービーの勝ち方を一番よく知る名手とともに、青葉賞組に向く逆風を吹き飛ばしてみせる。