[4.3 J1第6節 FC東京 2-1 浦和 国立]

　新天地で好調を続けている。FC東京のFW荒木遼太郎は今季5ゴール目。「できすぎとも思うが、自分の実力はもっともっと出せると信じている。もっともっとゴールを決めたい」と手応えを口にした。

　浦和レッズに先制を許したが、自らの力で勢いを取り戻し、逆転勝利に貢献した。1-0で迎えた後半5分、荒木はDFバングーナガンデ佳史扶の折り返しをPA左手前でトラップすると、間を空けることなく右足を一閃。「相手のプレスをかけてきた位置とGKの位置が見れていた。落ち着いて逆を取るではないが、練習通りに決められた」。名手・西川周作からゴールを奪った。

　荒木は今シーズン、鹿島アントラーズからFC東京に加入した。MF松木玖生とのパリ五輪世代コンビは連係を高め、最前線で力を発揮。新天地での充実ぶりには「本当にいい関係でみんなとやれている。本当に楽しくやれてます」と笑顔。ピーター・クラモフスキー監督からの期待にも「結果で応えようと思っている。もっともっと結果で応えて、もっともっと勝ちたい」と力を込めた。

　あす4日にはパリ五輪アジア最終予選に臨むU-23日本代表メンバーが発表される。3月の活動に招集された荒木は「選ばれたいですね、本当に」と言及。「選ばれたら、持っている力を出したい」と意欲をのぞかせた。国立競技場でのゴールには「国立に限らず、ゴールは本当にどこでもとても気持ちいい」。ゴールの味を噛み締めたスコアラーは、さらなる活躍を期待させた。

(取材・文　石川祐介)