同じホンダに2つの競合!? ホンダ 新型コンパクトSUV「WR-V」デビューで「ヴェゼル」はどうなる? ユーザーの反応とは
巧みにすみ分けが図られたホンダのコンパクトSUV2モデルの違いとは
2024年3月22日、ホンダの新型コンパクトSUV「WR-V」が発売されますが、一方で同クラスには「ヴェゼル」が安定した販売状況を示しています。
ホンダは2モデルのすみ分けを図っているようですが、このことに対しSNSなどでは様々な声が寄せられていました。
ヴェゼルは2013年に登場したコンパクトSUVで、2021年4月に発売した現行型で2代目です。
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デビュー早々に人気が集中したことに加え、半導体不足などの生産遅れが重なり、当初は計画通りの販売が難しい状況が続いていましたが、ここ半年で状況は大きく改善しています。
自販連(日本自動車販売協会連合会)によると、軽を除いた乗用車販売ランキングで、2024年1月にヴェゼルは前年同月比255%の7458台を記録し、6位にランクアップ。続く2月も7520台で6位をキープしています。
ヴェゼルは、コンパクトなサイズながら上位クラスにひけをとらない伸びやかな存在感を示す、スマートなスタイリングが特徴です。
加えて、独自のセンタータンクレイアウトを活かした巧みなパッケージングにより、見た目以上に広々とした室内空間を実現しました。
また1.5リッターガソリンモデルはベースグレードのみの設定で、主に2モーターハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」モデルがラインナップの中心です。
このe:HEVモデルは、走行性能と低燃費を両立しているのも魅力といえます。
こうした複数の要素が相まって、ユーザーから支持を集めているのです。
一方で3月登場の新型WR-Vは、ヴェゼルとは対照的にスクエアでタフな印象を与えるスタイリングが特徴で、室内や荷室の実質的な広さも、スクエアボディを生かしてヴェゼル以上の空間を確保しました。
新型WR-Vのエンジンラインナップは1.5リッターガソリンのみの設定ですが、209.8万円から248.93万円(価格は全て消費税込み、以下同)と、250万円以下の価格帯に抑えられており、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力となっています。
ちなみにヴェゼルは239.91万円から341.88万円となっています。
オシャレで低燃費なヴェゼルと、コスパ重視の新型WR-Vというキャラクターの違いは明確で、2モデルが競合しない設定となっていることがわかります。
こうしたホンダのコンパクトSUV2モデルに対し、SNSなどでは様々な声が集まっています。
多かったのは「ヴェゼルがカッコいい」「WR-Vのゴツいデザインが好み」といった、ユーザーそれぞれの明確な好みをうかがえる意見です。
新型WR-Vについては「ハイブリッドがないのはちょっと」「四駆も欲しい」などと要望を出すコメントがある一方で「低燃費なハイブリッドを求める声があるのもわかりますが、一方でWR-Vのコスパの高さは魅力」「割り切りが良い」「安くて程々な性能があれば良いと考える人も多いのでは」など、WR-Vのキャラクターに理解を示す声も多く見られました。
2モデルの4月以降の販売推移がどうなっていくのか、今から楽しみなところです。
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ホンダは3月14日、今春にヴェゼルのマイナーチェンジを実施すると発表しました。
フロントグリルやバンパーのデザインを改良し、より力強いスタイリングとするほか、e:HEVの制御をアップデートするなど、様々な変更を実施します。
またアウトドアテイストを高めたグレードを追加するなど、ラインナップ体系も変更される模様ですが、価格も含め詳細はまだ明らかにされておらず、今後の追加情報が注目されます。