掲載:THE FIRST TIMES

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■「消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って『独白』の歌詞を書きました」(yama)

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映画『先生の白い嘘』の本予告映像と本ポスターが解禁。追加キャスト、主題歌情報も公開された。
本作は鳥飼茜の漫画『先生の白い嘘』(講談社『月刊モーニング・ツー』所載)を奈緒の主演で実写映画化。7月5日より、全国の劇場と3面ライブスクリーンにて公開される。

原作『先生の白い嘘』は、ひとりの女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映し出したヒューマンドラマで、連載が開始されるや否や、その衝撃的な内容が口コミで広がり、累計部数 100 万部(全8巻/デジダル版を含む)を突破。

誰もが目を背けたくなるような歪んだ感情を、痛々しくもリアルに描き切ったこの渾身の一作を禁断の実写映画化。男女の性差に翻弄され葛藤する主人公・原美鈴を奈緒が演じる。

■人気・実力を兼ね備えた俳優陣が集結!
奈緒が演じる高校教師・美鈴の担任するクラスの生徒・新妻祐希を演じるのは、HiHi Jetsのメンバー・猪狩蒼弥。

新妻は、ある日クラス内で人妻と不倫関係にあると噂されてしまう。担任の美鈴は、新妻を呼び出して事情を聞こうとするが、新妻はある衝撃的な性の悩みを打ち明ける。

猪狩は映画初単独出演ながら、物語の鍵を握る重要な役に抜擢。強烈なトラウマを抱えた高校生という難しい役を見事に演じ切った。猪狩が本作で見せる迫真の演技は必見だ。

そして、三吉彩花が美鈴の親友・渕野美奈子を演じる。美奈子は、地味で控えめな美鈴とは正反対で、男性に依存しながらも見栄を張り、表面を取り繕う女性。女性のしたたかさを持つ美奈子という役を三吉が体当たりの妙演で魅せる。

美奈子の婚約者の早藤雅巳を演じるのは、風間俊介。早藤はエリートサラリーマンで人当たりも良く社交的だが、裏では女を見下して暴力をふるう猟奇的でサディスティックな二面性を持つ。

風間は、以前より『3年B組金八先生 第5シリーズ』(1999年 / TBS系)や『それでも、生きてゆく』(2011年 / フジテレビ系)などで内面に闇を抱えた役を演じて注目されてきたが、本作では過去に類を見ないほど狂気と憎しみに満ちた役柄で怪演を見せる。

さらに、田辺桃子、井上想良、板谷由夏、ベンガルといった実力派の俳優陣が脇を固め、物語に深みを与える。

■心の闇を吐露する台詞・歪んだ人間関係が衝撃を与える本予告&本ポスターが解禁!
本予告は「私が声をあげることをしなかったのは、ある可能性に気づいたから」という美鈴の悲痛な台詞とともに、彼女が教卓の上から生徒を見下ろすように眺めるシーンから始まる。

美鈴は息を潜めるように淡々と日々を過ごすことだけを望んでいるはずだったが、担任する男子生徒・新妻祐希(猪狩蒼弥)、親友・渕野美奈子(三吉彩花)、美奈子の婚約者・早藤雅巳(風間俊介)との関係のなかで、それぞれの思いが交錯し、物語は思わぬ方向へ狂い始める。

愛憎が渦巻く歪んだ人間関係のなかで、「私の敵は私なの」「女って弱くて腹が立つ」と語り、自分自身と対峙するひとりの女性を、奈緒が迫真の演技で見せる。

登場人物たちの心の奥底にある醜さや美しさが入り乱れるさまを映し出し、観る人の心に迫る予告編となっており、いやが上にも本編に期待が高まる。

併せて公開された本ポスターは、奈緒演じる美鈴が何かと対峙し、こちらに訴えかけているような表情を全面に打ち出したデザインに。

そのうえに新妻、美奈子、早藤の意味深な表情の顔を配置し、歪んだ人間関係や人の内面をエグる本作の衝撃度を想起させるビジュアルに仕上がった。

■主題歌はyamaが担当。登場人物たちの心情に寄り添うかのような名曲が誕生!
主題歌は、yamaが本作のために作詞を手掛けた「独白」に決定。

「独白」について、yamaは「消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って歌詞を書きました」とコメント。美鈴をはじめとする登場人物たちの心情に寄り添う楽曲となっている。本予告にて、この楽曲の一部も解禁された。

■猪狩蒼弥 コメント
役者として、まだまだ未熟な自分ではありますが、一流の皆様との感情の応酬に少しでも携われたことを、大変光栄に思っております。『先生の白い嘘』の原作を拝読したとき、なんと心苦しく叙情的な話なのだろうと感じ、作品の中で生きる人物達の叫びに圧し潰されそうになったのを憶えています。そして同時に、本作のキーマンである新妻役を自分が務める事の重大さを再認識し、この難しくも絶対に目を逸らしてはいけないテーマに対して、真摯に向き合いたいと思いました。主演の奈緒さんをはじめ、三木監督、風間俊介さん、三吉彩花さんから沢山のことを勉強させていただきました。先生の伝えたかったこと、そして新妻の伝えたかったことが、僕を通して少しでも皆様に伝われば嬉しい限りです。

■三吉彩花 コメント
小学生や中学生の時、よく少女漫画を読んでいました。家にも沢山の漫画で埋まっていて漫画を読んでいる時は楽しくて仕方がない時間でした。その時感じていた純粋な気持ちとは180度違う角度からの人間模様を映画化すると伺った時、とても不思議な気持ちになりました。原作を読ませていただき、1シーンごとに頭の中でどんどん実写化されていきこの作品に触れたいと、純粋な気持ちが湧き出てきたので出演を決意させていただきました。
この作品で喜びや楽しさを見出すのは難しいのではと率直に思いましたが、だからこそ脚本を隅から隅まで読み、美奈子や登場人物たちの小さな喜びやその人の幸せ、そして叫びや意志を汲み取り自分自身に宿らせることが楽しくなるだろうと感じた脚本でした。
彼女のような価値観や感覚がとても共感できる部分でもありながら、それと同時に寂しさや現実的な部分を美奈子によって見せられているような感覚でした。一見明るくポジティブに見える面も、奥には殻の中に閉じこもって迷っている美奈子がいるということ、そしてそれでも強い意志を持って自分自身を証明していく彼女の強さを是非感じていただけたら嬉しいです。

■風間俊介 コメント
今まで演じさせて頂いた役柄、全てに愛を持ってきましたが、今回『先生の白い嘘』のお話を頂いた時、初めて早藤という役を愛せないかもしれないと思いました。それと同時に、僕自身が愛せないかもしれない役を演じた時に、自分自身がどうなるかを知りたいという気持ちにもなりました。魂を擦り減らし、己と反発する感情と共に向き合った作品です。この作品が、誰かを鼓舞し、誰かを救う事を願っています。

■ yama コメント
主人公の美鈴は「先生」という人を導く立場でありながらも、不安定な精神状況で身をすり減らして生きており、見ていて心が痛みました。性に対する嫌悪、傷付けられた自尊心、自責思考に陥り、自分自身と向き合うことの難解さはリアルに描かれていました。それらはテストにあるような模範的で道徳的な答えで導き出せるほど、簡単な問題ではなく、それぞれが人間味のある感情、トラウマ、矛盾を抱えているので自分も複雑な想いになりました。消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って「独白」の歌詞を書きました。楽曲と共にお楽しみ頂けたら幸いです。


映画情報
『先生の白い嘘』
2024年7月5日(金)全国劇場&3面ライブスクリーンにてロードショー
主演:奈緒
原作:鳥飼茜『先生の白い嘘』(講談社『月刊モーニング・ツー』所載)
監督:三木康一郎
脚本:安達奈緒子
企画・配給:松竹ODS事業室 / イノベーション推進部
映倫区分:R15
(C)2024「先生の白い嘘」製作委員会 (C)鳥飼茜/講談社

『先生の白い嘘』作品サイト
https://senseino-shiroiuso.jp

yama OFFICIAL SITE
https://www.sonymusic.co.jp/artist/yama/