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ゴールデングローブ賞に始まり、英国アカデミー賞(BAFTA)、全米映画俳優組合賞(SAG)など、賞レースを席巻している『オッペンハイマー』。主人公ロバート・オッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィーは、撮影期間に宿泊していたホテルで、痛ましいアクシデントに遭遇していたのだという。トーク番組出演時に明かした。

この日、番組に出演していたのは、マーフィーと、オッペンハイマーの妻キティを演じたエミリー・ブラント、原子力委員会委員長ルイス・ストローズを演じたロバート・ダウニー・Jr.の3人。番組収録がブラントの誕生日だったことから、話題がプレゼントに発展し、番組ホストのジミー・キンメルは3人に「映画の最初か最後にプレゼントを渡すような場面はなかったのですか」と質問。マーフィーは「エミリーが私に素敵な枕をくれたんですよ」と回答した。

「この作品ではキリアンには食べ物より睡眠が必要だと思ったので、Hästens(ヘステンス)社のすごく綺麗な枕をあげたいなと考えたんです」とプレゼントの経緯を話していると思わず吹き出してしまったブラント。マーフィーに「この話、してもいい?」と許可を取ると、こう話した。

「ある夜、彼は枕の上で贅沢な気分に浸っていたそうなんです。翌朝教えてくれたんですけど夜中に目覚めたらしくて。枕のひんやりしている方に当たるようにひっくり返して、頭を下ろそうしたら、誤ってベッドサイドのテーブルに頭をぶつけたらしいんです。だからスタッフが開いた頭に接着剤を付けなきゃいけなかったんですって。」

キンメルが「頭に接着剤を付けたんですか?」と驚愕すると、クールな表情で「ルイーザ・アベルは素晴らしいメーキャップ・デザイナーなんですよ」と返すマーフィー。「ちょっとびっくりしましたよ。だって、ぐっすり眠っていて、素敵な枕もあったのに、おかしなベッドとテーブルだったものだから、バーンってぶつけちゃって……」と、どこか他人事のように淡々と状況を説明している。

「夜中の2時とか3時とか明るくなる前だったので、ルイーザに電話して、彼女のところにいったら、頭を接着剤でくっ付けてくれました。全部隠れたので、映画では分からないと思いますよ。」

マーフィーとブラントのジェスチャーから、恐らく額を思い切りぶつけて、切ってしまったのだと思われるが、とっさの応急処置が接着剤というのは驚くばかり。その後病院には行ったのか、自然に治癒したのかも気になるところだ。

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