(c)MBS

写真拡大 (全4枚)

2月15日の「プレバト!!」俳句査定は、実力派俳優5人が「刑事ドラマ」のお題に挑戦し、そのうち3人が70点以上の高得点をたたき出す大豊作回!中でも実体験を巧みに詠み込んだベテラン俳優の傑作に、夏井いつき先生が唸った!

■才能アリ1位は刑事ドラマの"レジェンド"

今回「刑事ドラマ」というひとひねりあるお題に挑戦したのは、いずれも俳優として活躍する内藤剛志、紺野まひる、矢柴俊博、大友花恋、斎藤司(トレンディエンジェル)の5名。さらに名人2人も森口瑤子&梅沢富美男という"俳優祭り"。実体験を踏まえた臨場感ある句が数多く誕生した。

その中で才能アリ第1位を勝ち取ったのは、30本以上の刑事ドラマに出演してきたレジェンド・内藤剛志の作品!

★才能アリ1位!71点
本職に 黙礼される 今年も春    内藤剛志

「(ドラマに長年刑事役で出演しているので)交番で警察官の方と目が合うと、本当に黙礼されるんです。それと春というのはルーキーの方が多くて、そういう(新人警察官の)方が僕に『どうも!』って。僕、上司ちゃうねんけど(笑)」

刑事役のイメージが定着している内藤らしい、実感のこもった句に夏井先生も「今日、ホンモノの刑事の方が来てるんじゃないかと思ったんです」と感心しきり。俳句初挑戦の内藤が、最高点をたたき出した。

そのうえで、下五の『今年も春』が「字余りで少し損をしている」と指摘した夏井先生。「たとえば...」とさらにワンランク上を狙える句作を解説!

<添削後>
本職に 黙礼さるる 春やまた

リズムが整い、趣を感じさせる文語遣いの一句に生まれ変わり、スタジオからも「なるほど!」「うわぁ、綺麗」「カッコいい!」の声が上がった。

■矢柴俊博、"死体役の句"で才能発揮

このほかにも傑作が続出した今回。紺野まひるが「春夕焼(はるゆやけ)台本ト書き『ここで泣く』」の一句で才能アリ70点を獲得する中、同じ70点ながらわずかなニュアンスの差で才能アリ2位のイスに座ったのは、刑事ドラマで内藤の後輩刑事も務めたことがあるという矢柴俊博だった。

★才能アリ2位!70点
春の雲 血のり右目に 沁みており    矢柴俊博

「やっぱり、すごく(死体の役が)多くて。死んでいるシーンを撮影している時は緊迫しているかと思いきや、のどやかで『こんな空だなぁ』って見ているんですけど、"血のり"がついていると拭くわけにはいかないので...」

死体役のささやかなジレンマを詠み込んだ矢柴の句を、夏井先生も「死体役の句をやらせたらお見事になってきたじゃないですか」と高評価。「惜しいのはやっぱり語順なんです」と、ドラマ撮影の臨場感を演出する語順を伝授!

<添削後>
撮影のどか 右目に沁みてくる血のり

"血のり"を最後に持ってきて意外性をプラスした上に、「撮影」の一語で"刑事ドラマらしさ"も加えた句に、矢柴自身も納得の表情で見入っていた。

■森口瑤子、1ランク昇格!ポイントは"ロケバス"の一語

ワンランク上の査定では、絶不調の特別永世名人・梅沢富美男がまたも<ガッカリ>査定に沈む中、名人7段の森口瑤子が犯人役を演じた時の実体験をもとに良作を詠み、みごと昇格!

★1ランク昇格!名人7段→8段
ロケバスに積む犯人の春日傘    森口瑤子

「自分で選んだきれいな色の日傘を(小道具に)使ったことがあるんですね。ロケバスに積んだところを見て、こんなきれいな日傘なのにおどろおどろしく見えてくるなぁと思ったことを覚えていて」

夏井先生は、"ロケバス"の一語でドラマであることを端的に伝えた工夫を絶賛。「最も少ない言葉で最も大きな効果を作る。これができるのが名人」と賛辞を惜しまなかった。

2月15日放送回はTVerでチェック!

次回、2月22日(木)の「プレバト!!」は... 「俳句(お題は「カラオケ」)」と、全員が初挑戦の「色鉛筆」才能ランキングを放送する。芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。