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●『なか卯』の期間限定丼「天然いくら丼」を食べてみた

 もう間もなく2023年が終わろうとしています。自分自身の1年間の労をねぎらうため、贅沢なものを食べて2024年を迎えたいと思っている人は多いのではないでしょうか。飲食チェーン店『なか卯』では12月6日から「天然いくら丼」の販売を始めました。いくら丼と聞くとそれだけで高級感を覚えますが、親子丼やカツ丼のイメージが強い『なか卯』。いくら丼のクオリティはどうなのか実食レポします!

豪快盛のいくらの量はいかに

 小盛(税込850円)、並盛(税込890円)、いくら2倍・ご飯大盛りの特盛(税込1490円)、いくら3倍・ごはん大盛りの豪快盛(税込1990円)の4つのサイズから選べます。店内の宣伝用写真を見る限り、豪快盛はご飯が見えないほどのいくらが盛られている印象。実際、公式ホームページには「ごはんが見えないほどたっぷりのいくらを盛り付けた“豪快盛”は、並盛の3倍の量のいくらを贅沢に盛り付けた豪華な一品です」と記されています。

新鮮プリプリの「天然いくら丼」を豪快もりでいただく!

「天然いくら丼(ごはん大盛りの豪快盛)」1990円。ご飯がこちらを覗いています

 約2000円となかなか値が張るものの、いっぱいに盛られたいくらを頬張りたいという衝動に勝てずに豪快盛を注文。ワクワクして待つこと数分。さすがの早さで届きました。期待して豪快盛に目を向けると、思いの外白い部分が見えていてちょっとガッカリ。とはいえ、飲食チェーン店の商品はオフィシャルの写真と実物に若干の乖離していることはあるあるネタなので、筆者としては許容範囲です。

プリプリして美味しい

 肝心のいくらは、プリっとした食感で新鮮さを感じられました。ご飯といくらの相性は抜群で、噛むたびに濃厚な旨みが口の中で広がります。醤油とわさびを回しかけることで、旨さが増します。スーパーに売っているパック寿司のいくらは若干臭さを覚えることが少なくありません。「天然いくら丼」にはそういったノイズはなくしっかり味を楽しめます。

いくらとご飯の間には刻み海苔がひかれている

 また、ご飯は水分が多いタイプ。いくらの鮮度が良いからなのか、ご飯といくらの水分で、ややベチャっと感があったかなという印象です。ですが、べチャッとしたご飯も好きな筆者としては、少し気になる程度で、美味しくいただきました。

まとめ

 気になる部分も多かったですが、“気軽に食べられるいくら丼”と考えれば大満足です。豪快盛は、さすがの量で、味がしっかりしているため、生意気ではありますが後半になるといくらに飽きてきました。ワサビもついてきますが、やはりいくらの量が多く、あまり“味変した”という感覚にはならず。テーブルには紅ショウガなどが備え付けられていますが、紅ショウガといくらの化学反応を試す勇気もなく、味変はワサビだけで食べ進めました。

 いくらは高級食材のため、豪快盛のコスパを計測することは難しいですが、並盛や特盛でも「天然いくら丼」を十分楽しめると思います。むしろ並盛や特盛のほうが、いくらという高級食材の美味しさを感じられる気もしました。その辺りも考慮して注文すると良さそうです。テイクアウトもできるため、豪快盛を注文して家で“追いご飯”をするという食べ方をしても良いかもしれません。

(撮影・文◎望月悠木)

●DATA

なか卯

https://www.nakau.co.jp/jp/index.html