乳幼児の就寝中の窒息事故に要注意

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 寒さが本格的になる前に、冬用の寝具を準備する人は多いと思います。そんな中、乳幼児が就寝中に窒息する事故が発生しているとして、消費者庁がホームページなどで注意を呼び掛けています。

「硬めのマット」「軽い掛け布団」を選ぶのがお勧め

 消費者庁は、赤ちゃんが就寝中にうつぶせとなった際に、顔が完全にマットに埋もれてしまい、窒息する事故などが発生していると説明。小さな子どもがいる場合は、寝具やベッド周辺などを整えるよう呼び掛けるとともに、次の5点に取り組むよう、アドバイスしています。

■就寝中の乳幼児の窒息事故を防ぐポイント
・子どもがうつぶせで寝て、顔が柔らかい寝具に埋もれないよう、敷布団やマットレスなどの寝具は硬めのものを使用する。

・掛け布団は、子どもが払いのけられる軽いものを使用し、顔にかぶらないようにする。

・寝ている子どもの顔の近くに、口や鼻を覆ったり、首に巻き付いたりする物を置かない。

・寝かしつけのときに、添い寝をして意図せず寝込んでしまったり、同じ寝具で就寝しているときに大人の体の一部で圧迫してしまったりしないよう、できるだけベビーベッドで寝かせる。

・子どもが1歳になるまでは、あお向けに寝かせる。

 なお、消費者庁は就寝時に赤ちゃんが死亡する原因には、窒息などによる事故のほか、「乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)」という原因不明の病気があると指摘。この病気の予防方法は確立されていないとしつつ、「子どもが1歳になるまでは、あおむけに寝かせるなどの方法で発症率が低くなるデータがある」と説明しています。