今季CLで勝てていないベンフィカ photo/Getty Images

写真拡大

ポルトガルの強豪ベンフィカは今シーズン、チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ3戦を終えて、全敗を喫している。また、0得点4失点でグループDの最下位となっている。

インテル、レアル・ソシエダ、ザルツブルクといった強豪の多いグループではあるが、得点が1つもないのは予想外だ。リーグ戦では7勝1敗で2位につけてはいるが、ヨーロッパの舞台では苦戦を強いられている。

ポルトガル『A BOLA』は現在の状況について、ここ3年間で多くの選手が退団したことが大きく影響しているのではないか、と伝えている。同メディアによると、2020-21シーズンに在籍し、今もチームに残っている選手はMFラファ・シウバ、DFニコラス・オタメンディ、DFモラート、MFシキーニョの4人のみだという。

3年前から6人残っているポルトと8人残っているスポルティングと比較しており、ベンフィカは同じリーグのライバルクラブより選手の入れ替わりが激しく、チームを構成できていないと伝えている。

若手有望株の多いベンフィカは、ここ3年でDFルベン・ディアス、FWダルウィン・ヌニェス、MFエンソ・フェルナンデス、GKオディッセアス・ヴラホディモス、DFアレハンドロ・グリマルドなどチームの中心となる選手が移籍しており、また今夏に買取オプション付きの期限付き移籍したFWゴンサロ・ラモスもその1人だ。

さらに遡ると、MFベルナルド・シウバ、DFジョアン・カンセロ、GKエデルソン、FWジョアン・フェリックスといった数々のスター選手もベンフィカから移籍している。

若手注目株が5大リーグの強豪クラブに引き抜かれるのは仕方がないことではあるが、3年経ってもチームに残る選手が少なく、短期間でチームの中心となる選手がどんどん退団していく状況が、チームの構築がうまくいっていない原因の1つではないか、と同メディアは唱えている。

そんななかでも、昨シーズンのCLでは2シーズン連続でベスト8まで進んでいるベンフィカ。CLグループステージ後半戦の3試合で意地を見せることができるか。