２日、消費者月間のシンポジウムでエコ生活について話すミュージシャンのタケカワユキヒデさん。（撮影：久保田真理）

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10月が東京都消費者月間であることを受けて、くらしフェスタ東京2006のシンポジウム（2006東京都消費者月間実行委員会主催）が２日、新宿区の都庁都民ホールで開かれ、ミュージシャンのタケカワユキヒデさんによる講演や、企業と消費者の代表によるパネルディスカッションが行われた。

　シンポジウム前半、タケカワさんは「地球と話そう〜ちょっとECO生活」をテーマに小一時間話をした。25年ほど前、タケカワさんは自身が所属するグループ「ゴダイゴ」のメンバーと一緒にネパールを訪れ、コンサートを開いたときのエピソードを紹介。当時ネパールでは、ポスターを作るのに写真を製版することができず、版画で制作したような時代で、ビニール袋を持って買い物する人もいなかったとう。しかし７、８年前に再び現地を訪れたときには街にクルマが増え、ビニール袋がたくさん捨てられている光景を目の当たりにし、「（ビニール袋が）土に還らないことを、持ち込んだ人がきちんと教えないといけない」と環境を守るためのルールの徹底を呼びかけた。

　また、シンポジウム後半のパネルディスカッションでは、エコ商品について話し合った。松下電器産業<6752>や、花王<4452>の代表らが、自社の取り組みなどを報告。花王は、液体洗剤などの容器を再利用するために販売した詰め替え用製品が消費者に受け入れてもらえるよう、移し替えやすいパッケージの工夫などに努めているという。また、松下電器産業では以前、環境をテーマにしたイベントで、1997年製と05年製の冷蔵庫に測定機を取り付け、消費電力量の違いを見せる展示をしたことを紹介。同社環境本部環境企画グループの川上哲司さんは、「製品の買い替えに抵抗を持つ人がいるかもしれないが、消費電力が少ない製品を購入してより長く使用することで、環境に配慮した生活を送ることができる」とエコ商品をアピールした。

　同委員会は、20日、21日に新宿駅西口広場イベントコーナーにて「環境に配慮した消費生活」をテーマにエコ商品の販売や企業の環境活動に関する展示を行うほか、都内各地で講演会などを開催する。【了】

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