『ドクター・フー』12代目ドクターが明かす、ドクター同士の熱い絆
英BBCで1963年から放送されてきた国民的ドラマ『ドクター・フー』。その主役であるドクターを演じてきた俳優は60年間で14人しかいないが、彼らは互いに支え合っているようだ。英Radio Timesが、あるドクターのコメントを伝えている。
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先達から示された姿勢を自らも継承
ほかのドクターとの関係について語ったのは、2014年から2016年にかけて12代目ドクターを演じたピーター・キャパルディ。サイコスリラードラマ『デビルズ・アワー 〜3時33分〜』シーズン2のプロモーションで同メディアの取材を受けていたピーターは、その最中に『ドクター・フー』のほかのドクターたちとの交流についても言及した。
「『ドクター・フー』が大好きだよ。だから、今度放送される60周年記念番組や(新ドクターの)ンクーティ(・ガトワ)も楽しみだね。ンクーティがどんな素晴らしいドクターを演じてくれるのか、今からワクワクしているんだ」
ピーターとンクーティはスコットランド版の英国アカデミー賞(BAFTA賞)授賞式で初めて顔を合わせたそう。ンクーティは『セックス・エデュケーション』での演技により同賞に4度ノミネートされ、うち1回受賞。一方のピーターは2022年に映画『Benediction(原題)』の演技で同賞の候補に上がったほか、映画やドラマへの貢献を評価されて功労賞を贈られていた。ピーターは“後輩”との初対面を回想する中で、デヴィッド・テナント(10代目/2005年〜2010年)、マット・スミス(11代目/2010年〜2013年)という“先輩”ドクターたちとの交流にも触れている。
「ンクーティとはスコットランドで行われた英国アカデミー賞授賞式で会ったんだ。彼は母親と一緒に来ていて、とても楽しい時間を過ごしたよ。二人でとにかくいろいろ話したんだ、ちょうどデヴィッドとマットが私にしてくれたみたいにね」
「世の中に数人…正確に言うなら14人しかやった人がいないことに挑むというのは大変なことだ。そんな特異な世界を実際に経験した人から話を聞けるのは非常に興味深いことだよ」
「デヴィッドとマットは親身になってサポートしてくれた。私が何か聞きたいことがあると、いつだってアドバイスしたり話したりしてくれたんだ。ンクーティは人の話にしっかり耳を傾けているので、素晴らしいドクターを演じてくれるだろう」
「ンクーティとは授賞式で会って以来、しょっちゅうテキストメッセージを交わしているよ。以前、私が電車に乗っている時に彼とやり取りしたら、偶然にも同じ電車に乗り合わせていることが分かってね。それで合流したんだけど、あれは最高だったな」
60周年記念番組でドクターを再び演じるデヴィッドとは異なり、「自分の出番は終わった」と語るピーターは同シリーズに復帰するつもりはないようだ。しかし、ドクター同士の横のつながりはこれからも続いていくのだろう。
『ドクター・フー』シーズン1〜13(ピーターが12代目ドクターを演じたのはシーズン8〜10)はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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In our latest #60DaysOfDoctorWho exclusive, we spoke to Twelve himself Peter Capaldi about his time on #DoctorWho, advice from David Tennant and Matt Smith, and sharing a train with Ncuti Gatwa https://t.co/82R3OcWeK4 pic.twitter.com/JfZeB0XAsN
- Radio Times (@RadioTimes) October 9, 2023
参考元:英Radio Times