岡田彰布監督(写真:Yonhap/アフロ)

写真拡大

プロ野球・阪神タイガースが18年ぶりにリーグ制覇を果たしたことを機に、優勝の隠語「アレ」が封印された。ファンの間では、次の目標「日本一」を指す言葉を予想する声が広がっている。

J-CASTニュースの読者が選んだ「アレ」に代わる次の言葉は。

「まさかここまで浸透するとは思わなかった」

「アレ」は、岡田監督が「優勝」の代わりに用いる単語だ。オリックス・バファローズの監督を務めていた時、選手にプレッシャーをかけすぎないよう使い始めたと言われている。今季のスローガンも「A.R.E(アレ)」で、目的を指す「Aim」、尊敬を指す「Respect」、パワーアップを指す「Empower」を組み合わせた。

阪神は2008年にも優勝が目前に迫り大いに盛り上がったが、大逆転された苦い過去がある。ファンの間では、「優勝」と題したニュースなどで盛り上がると優勝を逃してしまうジンクスのように受け止められ、「アレ」という言葉が広がっていた。

J-CASTニュースは「岡田阪神『アレの次』の言葉めぐり大盛り上がり ソレ、アチラ、さらに...著名人もネットも続々参戦」と題した記事を公開。優勝を指す隠語として「アレ」という単語を知っているか尋ねると、9月19日までに104票が投じられ、「知っている」は96票だった。「アレ」を使ったことがあるか尋ねる投票では、100票中71票が「ある」に投じられた。

悲願の優勝を果たした2023年9月14日、岡田監督は試合後のインタビューで「まさかここまで浸透するとは思わなかった」と振り返っている。岡田監督は「一応、今日で『アレ』はみんなで封印して、みんなで『優勝』を分かち合いたい」と語り、球場は歓喜で包まれた。岡田監督は「アレ」を優勝で一区切りし、日本一を目指すに当たり「アレ」に代わるよい言葉があったら「教えてほしい」と呼びかけた。

読者投票で選ばれたのは「ソレ」

先述の記事では、これから阪神が目指す「日本一」を何と呼ぶか読者に尋ねている。全105票中、最も多くの43票を獲得したのは「ソレ」だった。

昨季まで阪神に在籍した米大リーグ・オリオールズの藤浪晋太郎投手が、インスタグラムのストーリーズ機能で、岡田監督の写真を添えながら「『アレ』の次は『ソレ』よ。おーん」と提案したこともあり、多くの人に支持されている。

続いて票が集中したのは、「アレ」で22票。SNSでは「アレ以上のものは出てこないからもう一つのアレでいいよ」といった声が上がるなど、根強い人気があるようだ。

その次は「そのほか」で16票。コメント欄には「日本一=あそこ」といった声が相次いだ。フリーアナウンサーの有働由美子さんも、「あそこ」または関西弁で言い換えた「あっこ」をプッシュしている。このほか「ホンメイ」という提案が1件寄せられている。

お笑いタレント・陣内智則さんやお笑いコンビ「ますだおかだ」増田英彦さんが提案する「アチラ」は、わずか3票だった。