世界陸上200m1着→大急ぎで退場したまさかの理由 海外20歳「公衆の前で血を流したくない」
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上で200メートルを走り終えた選手が一目散にトラックを後にしたことが話題を集めていたが、本人がまさかの理由を明かした。23日の男子200メートル予選、20歳のレシル・テボゴ(ボツワナ)は20秒22の組1着で予選通過。フィニッシュの勢いのまま階段を駆け上がり、取材エリア方面に向かった。世界陸上競技連盟(WA)公式が動画を公開。24日(日本時間25日)の準決勝後、テボゴは「公衆の前で血を流したくなかった」と真相を語った。
緊急事態だった。100メートル銀メダルのテボゴは200メートル予選も快走。最後は流してフィニッシュすると、なぜか駆け足のまま階段を軽やかにのぼった。他の選手が息を切らしてタイムを眺める中、トラックを後に。屋内へと姿を消した。
WA公式X(旧ツイッター)が動画を公開。ネット上では日本人ファンも「爆速で階段あがってどっかいくの面白すぎ笑」「定時退勤の時のワイで草」と“帰宅”に注目していたが、海外ファンからも「爆笑」「彼が何に遅れたのか」と笑撃を受けた様子の声が上がった。
テボゴは24日の準決勝を19秒97の全体3番手で決勝進出した。レース後に取材に応じ、予選で駆け足で戻った理由について「鼻血が出ると感じたんだ」と告白。「公衆の面前で血を流したくなかった。少なくともあんなところではね。だから、走り去ったんだ。深刻なことじゃない。ただの鼻血だよ」と真顔で明かした。
決勝進出については「主となるプランはなかった。まずは世界の舞台に来るということが大事だったから。ただ楽しんだ。全てが上手く行っていた」と納得。今大会2つ目のメダルがかかる25日(同26日)の決勝へ「最初の3つのラン(100メートル予選、準決勝、決勝)、そして200メートルでの3つのランが終わって、体がどういう風に反応するか見たい」と先を見据えた。
(THE ANSWER編集部)