前走の未勝利を制したホルトバージ(撮影:下野雄規)

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 新潟2歳ステークス(2歳・GIII・芝1600m)は前走1800m組が勝てないレースだ。02年にマイル戦となって以降、前走が1800mだった馬は[0-5-4-43]の勝率0%、複勝率17%。3番人気以内に支持された馬に限っても[0-3-2-9]と苦戦を強いられている。総じて渋太く脚を使いながら、前走が1600m以下の馬に切れ負けしている印象が強い。

 今年はホルトバージ(牡2、栗東・寺島良厩舎)とヴァンヴィーヴ(牡2、栗東・牧浦充徳厩舎)の2頭が、1800mからの距離短縮で参戦する。ホルトバージは父キンシャサノキセキ、母プレインズウーマン、母の父ゼンセーショナルの血統。前走で新潟芝1800mの未勝利を制したが、血統的にマイルに替わるのはプラス。重量3kg増を克服できれば出番があっていい。

 ヴァンヴィーヴは父ダイワメジャー、母サンドスラッシュ、母の父ホーリーローマンエンペラーの血統。前走の福島芝1800mの未勝利は勝ち時計こそ平凡だったが、2着に5馬身差の圧勝だった。このレースと相性がいいダイワメジャー産駒でもあり、一発の魅力は秘めている。

 レース史に風穴を開けるエポックメイキングな勝利となるか。データ的には厳しい3頭だが、高配当の使者となることを期待したい。