連覇がかかるジャックドール(ユーザー提供:鶯森さん)

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 JRAでは「あなたが選ぶ 思い出の札幌記念」と題したキャンペーンを実施し、1984年から2022年まで39年間の札幌記念の中から、ファンの思い出に残ったレースを選ぶ企画を行った。

 集まったのは40,487票。このほど、JRA公式YouTubeにてファン投票の結果が公開された。ランキングは下記の通り。

■10位 1994年 834票 ホクトベガ

 のちにダートで伝説級の活躍見せる名牝。当時はハンデだった札幌記念で56kgを背負い、1番人気に応えて快勝した。

■9位 2019年 1,060票 ブラストワンピース

 前年のグランプリホースが堂々の復活。目黒記念8着から巻き返し、3走ぶりの白星を飾った。

■8位 2005年 1,132票 ヘヴンリーロマンス

 クイーンSから果敢にも連闘策で出走。9番人気の伏兵評価を覆して勝利し、続く天皇賞(秋)も制す。

■7位 2004年 1,245票 ファインモーション

 GI・2勝馬が武豊騎手を背に鮮やかな勝利。先に抜け出したバランスオブゲームを測ったように差し切った。

■6位 1999年 1,565票 セイウンスカイ

 それまで逃げ、先行で結果を残していた同馬が後方待機策。どよめくファンをよそに、横綱相撲で白星を飾る。

■5位 1998年 2,361票 エアグルーヴ

 58kgを背負いながら、牡馬を相手に楽々と3馬身差圧勝。札幌記念を連覇し、“最強牝馬”を改めて証明した。

■4位 1997年 2,652票 エアグルーヴ

 まだまだ強い牝馬が少なかった時代に皐月賞馬ジェニュインをねじ伏せ勝利。GII格上げ初年度に名を刻んだ。

■3位 2014年 3,295票 ハープスター

 強烈な末脚で桜花賞を制したハープスターと、当時GI・5勝を挙げていたゴールドシップが対決。2頭がマクり合い、激しくも、見応えのあるレースとなり、最後はハープスターが3/4馬身差で勝利した。3着は5馬身後方。2頭の力を存分に示す内容となった。

■2位 2022年 3,353票 ジャックドール

 ドバイT覇者パンサラッサをはじめ、豪華メンバーの競演となった昨年の札幌記念。多数の逃げ馬が揃い、展開面でも注目されたが3、4番手に控えたジャックドールが差し切り勝ち。1着ジャックドールは大阪杯、2着パンサラッサはサウジC、3着ウインマリリンは香港ヴァーズをのちに制している。

■1位 2021年 12,294票 ソダシ

 栄えある1位に輝いたのは純白の女王。2歳時に阪神JF、3歳時に桜花賞を制したが、2400mのオークスでは8着に敗れていた。2000mの距離や、古馬との初対決を不安視する声もあったが、結果は全く問題にせず快勝。その後にBCフィリー&メタターフを勝利するラヴズオンリーユー相手に堂々の走りを披露した。

 いかがだっただろうか。90年代に活躍した名牝から、今年連覇に挑むジャックドール、絶大な人気を誇るソダシまで、様々な馬たちがランクイン。中でも1位のソダシは、2位に約4倍近い得票数を集める結果となった。

 今年の札幌記念には、GI馬3頭を含む重賞馬13頭が出走。豪華メンバーで争われることになった。後年、語り草となるような熱戦を期待したい。発走は20日(日)の15時45分を予定している。