北九州記念に出走予定のママコチャ(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、小倉競馬場で北九州記念(GIII・芝1200m)が行われます。

 過去10年の北九州記念では牝馬は6勝を挙げる活躍を見せています。昨年は5歳牝馬のボンボヤージが16番人気ながら優勝。三連単は40万円を超える配当で大波乱となりました。

 また、ここ5年で見ると牝馬が必ず2頭以上は馬券に絡んでいますし、19年には1着から3着までを独占しているように牝馬が優勢という認識でいいのではないでしょうか。

 ただし、当然の事ながら北九州記念に出走する全ての牝馬が馬券に絡むわけではありません。しっかりとした根拠に基づいた上で、牝馬の取り扱いに十分な注意を払いたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走1400m以上に出走
[0-0-0-17]複勝率0%
該当馬: シゲルピンクルビー、ママコチャ、リプレーザ、ロンドンプラン
(過去の該当馬:19年ファンタジスト4番人気14着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるママコチャが該当しました。

 過去10年の北九州記念では、前走で1200m以下に出走していた馬しか3着以内に入っていません。昨年の北九州記念は勝ち時計が1分6秒台と非常に速いタイムでの決着となっていますのでスピード負けしない事が重要と言えそうです。そのためには前走で1200m以下に出走し、短距離のスピードに慣れておく必要があるのではないでしょうか。

 よって、前走で1400m以上の距離に出走していた馬は、1200mのスピード勝負への対応に苦戦し結果を残せていないと考えられます。しかも、該当馬の1頭として取り上げたママコチャに関して言えば、今回が初めての1200mになります。未経験のスピード勝負に対応できるかと言われると疑問が残ります。想定では人気の一角を背負うママコチャですが、評価を割り引いて考える方が妙味はありそうです。

 重賞レースの参考として、是非お役立てください。