悲願の重賞初制覇を目指すトゥラヴェスーラ(21年3月撮影、ユーザー提供:まどかさん)

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 古豪トゥラヴェスーラ(牡8、栗東・高橋康之厩舎)が北九州記念(3歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を目指す。

 トゥラヴェスーラは父ドリームジャーニー、母ジャジャマーチャン、母の父アドマイヤコジーンの血統。母の全姉には07年スプリンターズSを制したアストンマーチャンがいる。これまで重賞に17回挑戦して、18年葵S、21年京王杯スプリングC、22年阪急杯と2着が3回。3着が1回、4着も4回あるが、惜しくもタイトルには手が届いていない。

 それでも全29戦で獲得した賞金は2億4442万3000円に達している。重賞未勝利で多くの賞金を獲得した馬としては、古くは4億2076万1400円のミスタートウジンや3億2559万1000円のシャコーグレイド、最近では4億8149万6000円のサウンズオブアースや4億5805万7000円のカレンブーケドールが有名だろう。トゥラヴェスーラはこれらの馬には及ばないものの、芝短距離を主戦場とする重賞未勝利馬では歴代でも屈指の賞金を手にしている。

 明けて8歳となったが、衰えは皆無だ。3走前の高松宮記念が0秒2差の3着。前走のCBC賞でも展開不向きの中、0秒5差の4着に健闘している。3年前の北九州記念(6着)以来となる小倉がカギだが、快足の逃げ馬が揃って展開は向くはず。立ち回り一つで突き抜けるシーンはあるはずだ。