草刈正雄、「ファミリーヒストリー」で明かされた“米兵の父”に視聴者がもらい泣き!

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 8月14日に放送された「ファミリーヒストリー」(NHK)が反響を呼んでいる。この日のゲストは、俳優の草刈正雄。言わずと知れた、モデルから俳優に転身した元祖だ。昨年のNHK朝ドラ「ちむどんどん」では、沖縄戦の最中、命の恩人となった与那城時恵の妹・優子を探す大里五郎を熱演。大きな感動を呼んだ。現在はCMで孫を相手に野球をする好々爺を演じ、好感度も高い。

 そんな草刈のファミリーヒストリー。生まれた時から、母と2人暮らしで、父は日本に駐留したアメリカ兵だが顔は知らない。なぜなら母は父について「朝鮮戦争で死んだ、写真は全部焼いた」と多くを語らず死去してしまったからだそうだ。

 番組を制作するにあたり、草刈が知る父の情報は「ロバート・トーラ」という名前、「朝鮮戦争で戦死した」、「祖父は郵便局員」という3点のみ。

 調査を始めて半年後、草刈の伯母にあたるジャニタ・カラハムさんという97歳の女性が見つかる。またその息子であるジェイ・カラハムさんと、草刈とのDNA検査をした結果、97%で“いとこ”であることが判明した。

 初めて父の顔を写真で見た草刈の目には、熱いものがにじんでいた。しかも番組では「朝鮮戦争で死んだ」と聞かされていた父だが、実は生きており、2013年に83歳でがんで亡くなっていたことも明かされたのだ。父は母と福岡で出会い、出産前に米国に帰国したのだという。

 視聴者も「衝撃的、感動的でした」「泣いた」「あの時代のハーフだからご本人も嫌な思いたくさんしただろうに『母がどれだけ苦労したか』ってお母さんを慮っていて、胸が詰まった」「ワケワカランくらい号泣した」など、もらい泣きした人が続出したようだ。

「男性化粧品のモデルとして、絶大な人気を誇った草刈ですが、それは生活に困窮していた母を助けたいとの一心からでした。デビュー当時は順風満帆でしたが、30代になった1980年代は、本人によると不遇の時代。撮影現場で『いまさら草刈ねえ…』と言われていたこともあったそうです」(芸能記者)

 収録後、草刈は「昔からモヤモヤしていたものが今日ですっきりした(中略)母親と父親が本当に愛し合っていたんだなということもわかったのが本当によかったです」とコメントしている。