疲れを感じたり、胃腸の不調が続いたり…。暑さに体力を奪われて、バテやすい季節。毎日のルーティンに疲れにくい習慣を取り入れて、夏バテに負けない体をつくりましょう。今回のテーマは「朝」のルーティン。医学博士の福田千晶先生に教えてもらいました。

今年の夏バテのリスクが高い!汗をかく習慣がない人は要注意

3年ぶりに感染症による行動制限が緩和された今年は、例年より夏バテのリスクが高いと、医師の福田千晶先生。

「室内で過ごす時間が長かったことや運動不足が重なり、多くの人の汗腺(皮膚にある汗が出る器官)が衰えています。汗腺が弱まると体にこもった熱をうまく放出できず、夏バテになりやすいのです」

上手に汗をかけないと、屋外と室内の急激な温度変化に体が対応しきれず、自律神経が乱れる原因に。その結果、疲れて夏バテしやすくなるのだそう。

「暑い屋外では涼しく、涼しい室内では体を冷やしすぎないように、寒暖差を抑えて。生活習慣や夏の過ごし方を見直して、疲れをためない生活を心がけましょう」

●当てはまる人は気をつけて!夏バテチェックリスト

普段から汗をかかない、または下記のような生活をしている人は要注意! 生活を見直して夏バテに備えましょう。

・ほとんど運動しない
・シャワーですませがち
・起きる時間がバラバラ
・エアコンがしっかり効いた部屋で過ごすことが多い
・冷えた食べ物・飲み物が好き

 

夏バテに負けない「朝の習慣」

生活リズムを整え、元気よく過ごすには、1日のスタートである朝の習慣が大切です。

●【起床】6:30 毎日同じ時間に起きる

たとえ休日でも、朝は一定の時間に起きましょう。「休日は朝寝坊しがちですが、睡眠サイクルが乱れると疲れが抜けません。もし、寝不足を感じたら昼寝で対応を」

●【起床】6:40 起きてすぐに朝日を浴びる

朝起きたらカーテンをあけ、5〜10分ほど朝日を浴びて。「日光を浴びることで体内時計がリセット。体が目覚めるほか、夜になると眠くなるリズムができ、規則正しい生活に」

●【朝食】7:00 朝食抜きはNG!軽いものでも口にして

朝から脳や体を活性化させ、活動的に過ごすためには朝食抜きはNG。「食欲や時間がない場合でも、サッと口にできるバナナ、ヨーグルト、シリアルなどでエネルギー補給を」

●【出勤前】8:00 出かける前に1杯の水を飲む

水分補給は十分に。「汗をかいていなくても、出かける前に水を1杯。また、朝から日差しが強いので、日陰を選んで歩く、日傘を差すなど暑さ対策を忘れずに」

シャキッとしたい日は朝シャワーがおすすめ

寝起きが悪い人は、43℃ほどの少し熱めのシャワーを浴びてみて。交感神経が刺激されて目が覚め、活動モードにスイッチ。