電気代がかさむ夏は、家計に大打撃…。そこで、冬の電気代を1か月で半分に減らした達人・あかりさんと家電王の中村剛さんに、夏の朝に無理せずできる節電方法を教えてもらいました。

電気代カットの達人に教わる、夏の電気代が月4000円おトクになるコツ

エアコンや洗濯機がフル稼働する夏は、電気代がうなぎのぼり。冬の電気代を1か月で半分に減らした達人・あかりさんが、今年の夏に実行予定の節電ワザを紹介します。

●無理せずできる節電で電気代を約半分に削減!

光熱費の値上がりで、冬の電気代が3万円を超えたというあかりさん。

「乾燥機や食洗機などの便利家電を無意識に使っていたと反省しました。洗濯機の乾燥機能は使わず外に干す、炊飯器は保温しないなど、無理せずにできる節電をした結果、翌月の電気代が半分以下に減ったんです」
この夏も節電に挑戦中ですが、「家族が不快になる節電はしない」のがあかりさんのルール。たとえば、よく眠れるように夜はエアコンをフル稼働。代わりに、朝はなるべくつけずに過ごしたりと、メリハリを意識しています。「子どもが小さい今は、家族みんなで同じ部屋で過ごす、一緒にお風呂に入るなど、楽しい節約ワザもたくさん。無理せず光熱費を減らしていきます。

●冬の節電チャレンジでは1万6000円ダウンに成功!

2022年1月:3万1120円(642kWh)

2023年2月 1万4533円(420kWh)

−1万6587円!

●すぐにできる節電で大きな効果が!

冬の電気代が3万円を超えてびっくり! 「厚着をして昼間は暖房を控えるなど、小まめな節約に励み、翌月の電気代は1万5000円以下に。しっかり節電すれば結果が出るんだと、自信になりました」

朝は涼しい時間を最大限に生かして、省エネを徹底

気温が低いうちは節電チャンス!

●乾燥機は使わずに洗濯物は外干し

洗濯から乾燥まで洗濯機まかせにせず、洗濯後は自然乾燥に変更。「太陽光が入るベランダがあるので、雨の日以外はフル活用。パリッと乾き、お日さまのにおいが気持ちいいです」

<プロがチェック!乾燥機を使うなら、ドラム式がおすすめ>

「乾燥機を使うなら、浴室乾燥やガス式乾燥機、縦型洗濯機よりドラム式がおトク。乾燥のクオリティも高いです」(東京電力・中村さん)

衣類乾燥機のみで乾燥させた場合と、自然乾燥8時間と衣類乾燥機を併用した場合の電気料金の差額(東京ガスより)

●水筒を用意して冷蔵庫の開閉を減らす

毎朝、水筒に冷たいお茶を入れてリビングにセッティング。「飲み物を取り出すたび冷蔵庫を開く必要がないので、ムダに電気を消費しません」。グラスを洗う手間がないのも◎。

冷蔵室は12分に1回の開閉を25回、冷凍室は40分に1回の開閉を8回、それぞれ10秒間の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の電気料金の差額(東京ガスより)

●朝のエアコンは最低限にとどめる

エアコンはぐっすり眠りたい夜につけ、朝の涼しい時間帯は最小限に。「朝食後すぐに学校や仕事に出かけるので、意外と困りません。もちろん、猛暑日は無理せず使います」

<プロがチェック!電源のオン・オフはエアコンにまかせよう>

最近のエアコンは、人がいないと自動で省エネ運転するなど優秀なものも。「30分以上の外出は電源オフ、それより短い場合は自動運転にまかせて」(東京電力・中村さん)

冷房期間を3.6か月とし、エアコンの運転が1日17時間の場合と9時間の場合の電気料金の差額(東京ガスより)

●ちょっと暑いときは…窓をあけて風通しをよくする

玄関とリビングの窓をあけると、気持ちのいい風が通り抜けて爽快! 「風の通りを意識して窓をあけるのがポイント。とくに朝は涼しい風で体感温度が下がるので、気持ちよく過ごせます」

●通気性のよいさらっとした洋服を選ぶ

夏の普段着の定番は、麻混合リネンのワンピース。「さらっとして肌にまとわりつかないから、夏を涼しく乗りきれます。洗濯機で洗えて、アイロンいらずな点もお気に入り」

●床を片づけてから手短に掃除機がけ

床に落ちたものを片づけながら掃除機をかけると、時間がかかって電気を余分に使うことに。「床にあるものを先に片づけてから一気にかければ、節電&時短になります」

掃除機を使う時間を1日1分減らした場合の電気料金の差額(東京ガスより)

電気代の数字は、東京ガス都市生活研究所「ウルトラ省エネブック」(2023年1月)より引用

電気代・ガス代の補助は、2023年1月使用分(2月検針分)から9月使用分(10月検針分)まで。8月末までは、電気代は一般家庭で1kWh当たり7円、ガス代は1m2当たり30円が補助される。9月使用分は補助額が半減される。