日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。 今回は、2人目不妊からの妊活についてのお話です。

30代半ばを過ぎて焦る!人工授精のループ<オヨネの妊活いばら道29>

セックスレス、多嚢胞性卵巣症候群など様々な問題を抱えながら、人工授精で1人目を授かった私たち夫婦。2人目が欲しいため、再び妊活を再開しました。

しかしいつもどおり、超草食のメガネ(夫)と、どう誘ったらいいのか分からない私。当然のようにセックスレスで、タイミングが取れません。
それを理由にまたまた人工受精にステップアップしたいと主治医に相談。OKをもらいました。

●人工授精に抵抗感のない夫。もう私としたくない?

「人工授精する事になったわ」とメガネ(夫)に報告すると、2回目だったからか? 「ふ〜ん、わかった」といつもどおりのメガネ節で返事をしてくれました。
これは私の想像でしかないけれど、彼ももしかしたらもう夫婦生活をがんばったりしなくてもいいのか、と安心したのかもしれません。

もともとセックスレスな2人の間にさらに子どもがいて、もっとタイミングを見図らわないといけない現状。できればもう私と肌を重ねなくても妊活できるなら、それはそれでラクだと感じているのかな、なんて被害妄想を繰り広げたりしたり…。

 

●いざ子種をもって病院へ。慣れた作業です

さっそく排卵するための投薬と結構痛い注射を半月行い(いつもどおりなので慣れたもんです)、その後排卵のタイミングを見計らい、またメガネ(夫)に子種を容器に入れてもらいパンツの中で温めながら婦人科へ。

(説明しよう! 子種は寒さに弱いので人肌をキープしないと死んでしまうのだ! なので子種が入った容器を自分のお腹につけて病院まで運んであげないといけないのであーる)

 

1人目も人工授精で授かっている私たち。
初めての病院での人工授精は施術後、「お疲れ様でした」と言われ、その後なにもなくシレーっと帰りました。

しかし病院を変えた今回は、施術後30分ほど腰の下に枕を入れて腰を軽く上げた状態でベッドで寝てから帰りました。
金額も微妙に違い、病院によってまちまちなんだなと感じました。

そして施術後先生は困ったように「一応処置はしましたがここ数日(排卵日前後)でタイミングを取れたら確率も上がるんだけどねー」と言いました。

わかってる…。わかってるけど…。タイミングが取れないから人工授精にステップアップしてるんじゃーい! そう思いつつもわかりました…と言って病院を後にしました。

●なかなか実を結ばない人工授精に落ち込む毎日

さて半月後…。
「1人目は人工授精1回目でご懐妊したから…今回ももしかして!?」と抑えきれない期待を胸に、妊娠検査薬を片手にしてそわそわしていたら、普通に生理が来ました。

だよね、できないよね、そんな上手くね。まさかね。前はすっごく運がよかったんだよね。と自分に言い聞かせ、その後も病院へ通い何度かトライ。排卵のための投薬+注射生活が続くのでした。

3〜4回ほど人工授精をしたけれど、結局実は結ばずでした。

 

●30代半ばを過ぎて焦る!不妊治療専門病院へ

当時通勤し、3歳の子どものお世話をしながらの不妊治療だったのでメンタルもいつも以上にイッパイイッパイでした。

かかりつけの産婦人科にて「このまま続けるのもできるけれど、“体外受精”にステップアップするという手もあります」と先生が提案してくれました。
その場合はこの病院ではなく、不妊外来に紹介状を書いてそちらへ行くことになるとのこと。

当時の年齢は30半ば、世間で言う「高齢出産」になる年齢を超えており、本当は子どもは3人欲しかった私は1〜2か月も無駄にできない! ととても焦っていました。
しかし不妊外来、周りの知り合いが何人か通っていて、とってもお金がかかるし大変と言っていました。

とりあえず説明を受けに行ってから実際にやるか考えよう。
先生に「紹介状…書いてください」とお願いし、産婦人科での治療から不妊治療専門の病院へ移ったのでした。