バイエルンの次期スポーツディレクター、RBザルツブルクからフロイント氏を招聘へ
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バイエルン・ミュンヘンはハサン・サリハミジッチ氏の退任に伴い、空位となっていたスポーツディレクター職へ、オーストリア1部RBザルツブルクより、クリストフ・フロイント氏を迎え入れることが明らかとなった。2015年よ同職を務めてきた46歳のオーストリア人は、この夏の移籍市場における活動終了をもって就任する見通し。これは当初ドイツの大衆紙ビルトやスカイが報じたもので、キッカーでも確認をとった。
なおこの夏の移籍市場に関しては、バイエルンでは元代表のカール=ハインツ・ルメニゲ氏とウリ・へーネス名誉会長のコンビが復活、CFOから新CEOとなったドレーセン氏とともにチーム再建に取り組んでいるところ。昨季最終節に電撃発表されたカーン代表/サリハミジッチ氏の解任から、バイエルンでは次期SDの模索に時間をかけ年内決着も辞さない姿勢をみせていたが、どうやら思いのほか早期に解決策を見出せたようだ。
そこで白羽の矢が立ったフロイント氏は、現役時代はオーストリア2部でプレーした背景をもち、2006年よりRBザルツブルクにチームマネージャーとして加入。その6年後からはスポーツコーディネーターの肩書きに代わり、そして2015/16シーズンよりラルフ・ラングニック氏の後任としてスポーツディレクターに就任。
のちに「2012年がターニングポイントとなった」と振り返ったフロイント氏は、それまでアレクサンダー・ツィクラーやニコ・コヴァチのようなキャリアの終盤を迎えていた選手を抱えていたチーム状況からの変化について、ラングニック氏とともに「3年間、集中的に、互いの信頼を構築していきながら」、競技面での成功のみならず選手育成の面においても大きな成功をおさめることに。ハーランドはじめ、ウパメカノ、アデイェミ、そして先日にリヴァプール入りが発表されたソボスライなどがビッグクラブに巣立っていった。
それだけではない。特にフロイント氏が誇らしく思っていることは、ラングニック氏とともにユースからトップチームへと選手たちを輩出する仕組みを構築していったこと。それはスカウティングだけにとどまるものではなく、その結果でザヴェル・シュラーガー、コンラッド・ライマー、シュテファン・イルザンカー、マルティン・ヒンターエッガー、ハネス・ヴォルフ、ヴァレンティーノ・ラザロ、シュテファン・ライナーらが飛躍。そのライマーとは再び、バイエルンで嬉しい再会を果たすことになる。