なんとなく聞こえてきた他人の会話がめちゃくちゃ面白かった──そんな経験をしたこと、ないだろうか。

まさにそんな体験を描いた漫画が投稿され、ツイッター上で話題になった。

それはふらりと立ち寄った本屋さんでの出来事だった。

作者は、東京都在住のツイッターユーザー・青木ぼんろ(@aobonro)さん。

注目されたのは2023年1月1日に投稿された「本屋で聞こえてきた会話」というタイトルの作品だ。

ふらりと本屋に立ち寄った青木さんが、気になる本を手に取っていると、どこからか

「見てこれ! やばっ」

という声が聞こえてきて......。

「いや、お前今週の頭に生まれたんか」

「人生は4000週間やって」
「4000て!! 短ないっ!?」

青木さんが振り返った先では、男子高校生らしき2人組が、何やら話し込んでいる。

自己啓発本のタイトルか何かだろうか? 「人生を週で換算すると4000週間しかない」という説を目にして、焦りを感じているらしい。確かに、「4000週間」といわれると年単位で考えるよりもなぜかずっと短く感じてしまうが......。

「ってことは俺の人生も残り3999週間...」

男子高校生はそう言って不安げな顔をしている。だが、そんな彼に、相方(?)から冷静なツッコミが。

「いや、お前今週の頭に生まれたんか」
「16歳なんやからその分引かんと」

そう。もうすでに何年か生きてきている彼は、すでにそれだけの「週」を消費しているということなのだ。

ツッコミを入れていた少年は、友人の「超天然」な勘違いを「そろそろ行くで赤ちゃん...」「いや新生児ちゃん」とからかい、もう片方の少年も「早速イジんなやー」と返しつつ、2人は店を出て行く。

そして、残された青木さんは――。

「おもろぉ」

さながら漫才のかけあいのような少年たちの会話の面白さに思わず体を震わせるのだった。男子高校生たちの軽快なトークに、ツイッター上でもこんな称賛の声が寄せられている。

「天才じゃねえかw」
「街角で垂れ流していい漫才じゃないでしょ!」
「関西人は一般人でも会話の面白さレベル高いですよね」