KNTCTが後場に売られる、コロナ受託業務での過大請求が発覚

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 KNT-CTホールディングス<9726.T>が後場に売られた。この日の午後、近畿日本ツーリストが大阪府東大阪市から請け負っていた新型コロナウイルスのワクチン接種に関する業務を巡り、過大請求をしていたと報じられた。午後2時に、KNTCTは近畿日本ツーリストの西日本支社管内の支店が、約2億9000万円の過大請求を行っていたことが発覚したと開示。事業展開への影響を懸念した売りが膨らんだようだ。

 同社は独立社外取締役や外部の専門家からなる調査委員会の立ち上げに向けて準備を進めている。近畿日本ツーリストにおいても詳細を調査中で、過大に請求した金額が確定次第、市への返納など適切に対応する方針。23年3月期の連結業績への影響については確認中としたうえで、調査の状況により発表予定日(5月11日)などを変更する場合は、確定後に速やかに公表するとしている。

出所:MINKABU PRESS