引っ越し前に不安に感じたことは?

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 春は、進学や就職、転勤などで引っ越す人も多いと思います。そんな中、近隣トラブル予防・対策を専門とするトナリスク(東京都豊島区)が、「引っ越しの不安」に関する調査を実施。その結果を公表しました。

近所付き合いに不安を感じた人が半数以上

 調査は2月27日から3月1日にかけて、引っ越しの経験がある21歳から92歳の男女を対象にウェブ上で実施。708人から有効回答を得ています。

 まず、引っ越し前の不安の有無について聞いたところ、「不安があった」が90.1%、「不安はなかった」が9.9%でした。

 続いて、「不安があった」と回答した人にどんな不安があったのかを複数回答形式で聞きました。1位は「隣人やご近所さんがどんな人か(近所付き合いできるか)」(63.9%)で、2位「近所に変な人がいないか、近隣ドラブルがないか」(58.3%)、3位「治安は大丈夫か」(35.9%)と続きました。近隣の人間関係に不安を感じた人が多いのが分かります。

 不安への対策としては、「不動産屋にクレームなどがないか聞いたり、安すぎない家賃のところを選んだ」(40代女性)、「現地を確認したこととネットで検索した」(50代男性)といったコメントが寄せられました。また、「こちらからあいさつをすることによって少しずつ受け入れてもらえたように思う」(60代女性)のように、自分から関係性を築こうとした人もいました。
 
 このほか、「隣人やご近所さんがどんな人か」が不安だった人のエピソードとして、「隣の人などが変な人じゃないか心配でしたが、心配の解消はできませんでした。住んでみて心配が和らいだ感じです。こればっかりは運です」(50代男性)、「ご近所の方々とうまくやっていけるかが不安でした。最初のあいさつを丁寧に行いました。地域のルールを教えていただき、守るようにしました」(40代女性)などのコメントが寄せられました。

 同社は、調査結果を受け、「引っ越し先の 物件や周辺環境がどんなによくても、隣人が変な人だと台無しです。今回の調査では、隣人に関しては “運” として割り切っていたり、住んでみるまで分からないものと諦めているコメントも散見されましたが、家の購入を決める前に、ぜひ隣人・隣近所にはごあいさつして、一緒に暮らしていけそうかを確認してみてください」とアドバイスしています。